ゾロア さんの感想・評価
4.4
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
下手だけど自己満解釈
世界が灰色で色が見えない少女瞳美。その子が突然おばあちゃんに60年前の過去へ送り出されます。その60年前の過去で繰り広げられる物語。その物語の設定は面白く、おばあちゃんが同級生と言うこと。そして魔法が使える世界という事が大きく面白いポイントだったと思います。
主人公は過去に自分のせいで母親を不幸にしてしまい、自分を塞ぎ込んでしまう瞳美。
人とあまり関係を持たず、とてもじゃないけど幸せとは言えませんでした。
そんな瞳美が過去に行って、絵を見たらその絵に色がつきました。この絵や色は瞳美にとってとても特別なものでした。そして絵を書いた人が唯斗です。
唯斗は過去に自分の作品が受賞等されて、絵が好きで、将来も絵で食べていこうと言うぐらいの夢を持っていましたが、周りの環境とかでその夢を塞ぎ込んでしまいます。絵が上手く行かない中、瞳美が自分の絵を美しいと言ってくれたのでちょっと自分の心が動きました。
状況は変わり、瞳美は様々な人と人間関係を持っていきます。自分に自信がなく、不幸な思いをさせたくない瞳美。過去に親を不幸にさせてしまっているので不幸にさせること、悲しませることに敏感です。しかし、過去に戻って琥珀と関わり、魔法写真美術部と関わっていくと、色んな価値観が生まれます。それが「色」だと思います。
琥珀の魔法で他人を幸せにしたい想い。唯斗の絵や、将からの告白。その他諸々あって自分に様々な価値観が生まれ、どんどん自分の世界が色づいていきます。
人は個性を色と表現します。思春期は自分の色を探したりする時期です。
そんな自分の色を探して、苦しんでいる胡桃は、千草に色に捕われるなと助言され、心の鬱憤が晴れます。
人は自分の色を探して自ら苦しみ、時に自分から塞ぎ込んで色を見せなくなります。そんな時にこのアニメを見ると、人間と関係を持つことで人生に色がついて行ったり、
1つの色に捕らわれず多彩な色に咲かそうということが読み取れます。