ちょっちゅね~ さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
中途半端3Dアニメーション
物語/音楽性は素晴しいが、作画(3DCG)/演出が駄作へと落とした。
生前の伊藤計劃氏の最終作となった作品であり、円城塔氏が自己満足で不要な要素を付け足した「屍者の帝国」とは違い、作品世界に集中させてくれる作品。
話の内容は
医療技術の発達した世界にて、各個人の生体情報を常に監視されながらも病や老いといった不安が排除された幸福な世界。
その中で人が元来持つ不安や痛みといった意思が失われ、ディストピアだと考えてる少女Aと2人の友達。
少女Aと2人の友人はディストピアからの解放を願って自殺を図ったが、少女Aのみ死亡。
その後、13年の年月がたち、2人の友達うち片方(主人公)は世界を支配する一員となっており、数日前に発生した「同時多発自殺事件」の真相解明を行っていると、13年前に自殺した少女Aが関与している事を突き止めるのだった・・・。
物語は余計な物が無くてスッキリした作品なのに、下記の要素が駄作にした。
・主人公が中途半端な3Dキャラで非常に浮いた状態
・ぐるぐる回る意味の無い、言い訳的なカメラ演出
・キャラの顔を半透明にしてバック画面に別映像を流す(演歌歌手のPVに使用されてそう…。)
素材が優秀なのに、料理人が3.5流レベルで素材を無駄に消費して調理した作品。