ミュー さんの感想・評価
4.5
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
痛快な主人公が終始圧巻!
下手に芝居を打って情に
訴えかけるジャンルではなくまた
それだけでなくかわいい幼女の面を
被っていながら(管理職のおじさん)
主人公のターニャデグレチャフが
至極痛快で秀逸な作画の表情と
キャラ、台詞は圧巻でした。
{netabare}
最終回のおお神よから間をおいての
例の宣誓のシーンはもちろん痛快でした。
達観したキャラは沢山居ますが
本当に身に染みわたるほど
人間の下らない面や考えの巡らせを
こうも直情的、明白に表現して
あの恐ろしい顔を浮かべるキャラには
魅せられるしかありませんでした。
極論なまでの理性主義者が
神に似せた何か道徳、理想、神
全一者、善とするような存在Xに対して
ほぼ無双に近い魔力を与えられながら
底の知れない感情だけで今度は
ターニャが一人の人生としてでなく
大きな視点に無理やり立たせられ
自分の感情や理性を誰より愚直に示して強い
意志を持ち生き残ろうとする姿が印象的でした。
{/netabare}
自分は平和ボケていて戦時中の国や時代
或いは治安の悪い場所や関係する世界の
現実世界での人生観もどんなものなのか
想像するしかないですが…いかに
自分が無能かを必要以上に思い知らされ
また明らかに下らない意味も価値も
無いような情勢や権力闘争に巻き込まれて
いくような…そんな事には自分も
巡り合いたくないなとつくづく戦争系
闘争系アニメには見て感じさせられます。
良くも悪くもターニャは現実的な模範のような
(人格としてはスパルタが過ぎますが)
ギャグ要素を含めていると考えれば
その意味で下らないことや悩んでいるときも
そういう自分も全て吹っ切れさせて、また
何か真理を追求し過ぎて現実的な思考から
乖離しがちな思想観念や理想主義を
一切切り捨ててくれる面白いキャラでした。
opもカッコよくてたまに見ますし
またモヤモヤしてしまう時には
あの例の宣誓のシーンも見たいですね。