えたんだーる さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
下品と子煩悩の波状攻撃! その行く末はいかに…? → 良いものを見せていただきました!
原作漫画は未読です。
自分の描いている漫画が下品なので漫画家であることを娘に知られたくない漫画家、後藤可久士とその娘である小学生の姫ちゃんにまつわるお話です。
可久士の妻は家におらず、父子家庭になってます。
姫には自分がサラリーマンであると偽り、スーツを着て仕事場へと「出勤」するもラフな格好でないと漫画が描けないので着替えてしまう可久士…。
仕事関係の人間が自宅に来たり物が自宅に届いたりするのを極度に嫌うのに、そんな可久士の想いを思いっきり無碍にする行動しかとらないずぼらな担当編集の十丸院(とまるいん)が良い味を出しています。
基本的には久米田康治らしいギャグ、コメディーでストーリーは進むんですが、ときおり「良い話」が前触れなくブッ込まれてきます。私はこの作品を観て最後に笑っているのか、それとも泣いているのか…!?
作画的にはシンプルな中にも絶妙な配色の妙やバランス感覚があり、意外とハイレベルです。
ED主題歌に大瀧詠一の『君は天然色』が使われています。懐かしい曲ですね。
2020.6.19追記:
原作未読のまま、最終話まで視聴終了。
「かくしごと」が可久士の描く仕事だけではなかったとは!
姫10歳の時系列と、その7年後の時系列の関係が、特に終盤2話で加速度的に綺麗にまとまっていく構成が美しかったです。また、こういうストーリーならアニメ作品と漫画連載がほぼ同時期に終了というのも納得ですね。
なお、姫は子供として可愛かったのは間違いないんですけれども、それ以上にアシスタントの羅砂(らすな)ちゃんがカワイかったです。作中において、後藤先生の一番の理解者は、彼女ではないだろうか…。