村人D さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 5.0
音楽 : 2.5
キャラ : 4.0
状態:今観てる
タイトルなし
私はゲームの方をプレイしており、ストーリーも完読済みです。
個人的な意見としては、ソシャゲが元のアニメが大方酷い出来になってしまっているということが多いこのご時世、忠実に原作沿っているというだけでも万々歳だと思います。
原作は女性向け作品なので必然的にこのアニメも女性をターゲットしたものです。故に男性は観ていて少し疲弊するかも。
声優さんは五話までに出てきたキャラたちだけでもだいぶ豪華です。全員演技が上手なので、むしろ下手な演技をするのが大変そうだなと思いました笑
作画は可もなく不可もなくという感じで、綺麗!ミスがない!のようなレベルではありませんが、目も当てられない...。というほどではないのでこちらも別にそこまで気になりません。
音楽についてですが、アイドル育成系などではないのにこのクオリティなら十分、というより十二分に良いと思います。OP、ED共に特に文句はありません。アニメの途中途中で入るものも春組に合っている雰囲気で満足です。
以下アニメ/ゲームのネタバレ有り:
{netabare} まず大前提として、先の展開を知っているからこそキャラクターを魅力的に感じられるという点があります。例えば一話に出てきた取り立てヤクザの左京さんですが、彼は後々ストーリーに関わってくるキャラクターであり、主人公のいづみやその父親との関係も秋組編で語られます。また、彼に限らず様々なキャラの掘り下げがあるので、「キャラの設定がつかめない」「キャラ付けが雑」等の問題は解決すると思います。設定が濃すぎると思うのなら、残念ながら感性がこの作品と合わないんだと思います(後の展開になりますが、冬組編は属性オンパレードの変人が多いので、春組だけでも観ていて疲れるのならautumn&winterは期待しない方がいいかも)。
第1話からだいぶ飛ばしているので、正直「アニメ勢は展開についていけない」という意見は否めません。
寂れて客が入らなくなり、借金の末MANKAIカンパニーは取り壊し寸前!というところがストーリーの導入です。それを阻止するため、立花いづみは各五人が入る 春組、夏組、秋組、冬組の計4組、総勢20名のメンバーを集め、全公演を千秋楽まで完璧に演じきることとなってしまいます。ここから、カンパニー内部でのキャラクター同士のいざこざ、有名な劇団であるGOD座の妨害等紆余曲折ありつつも劇の成功を目指して頑張るというのが大体の内容です。
この作品の見所はキャラクターが成長する過程にあり、各メンバーが抱えるバックボーンをきちんと描けているか、という点が直接評価につながると思います。私は五話までしか観れておらず今の時点で判断はできませんが、キャラクターの心情を丁寧な描写で視聴者に伝えてくれているので、今後の話も期待しています。{/netabare}