「ULTRAMAN(Webアニメ)」

総合得点
67.3
感想・評価
107
棚に入れた
375
ランキング
2525
★★★★☆ 3.4 (107)
物語
3.3
作画
3.5
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

面白かったが、これはウルトラマンなのか?

 原作は未読。
 特撮の「ウルトラシリーズ」に関しては現在でも制作されていること自体は知っているけど、
実際に視聴したのは昭和止まり。
 今回、本作を視聴して昭和のそれとの違いに驚きがあったんだけど、それは本作のみの違い
なのか、平成ではスタンダードな設定なのかは判りません。

 まず驚いたのは巨大化しないところで、「これじゃあ仮面ライダーじゃん」と思ったりしたが、
いわゆる特撮の「ウルトラシリーズ」のアニメ化ではなく、ウルトラマンのいた世界観での等身大
ヒーローものをやりたかったのかな?。
 設定的には初代ウルトラマンは存在したようだが、その後の「ウルトラシリーズ」のヒーロー達は
いない世界のようで、諸星 弾や北斗 星司は名前を「ウルトラセブン」と「ウルトラマンA」から
引用しただけみたい。それでもこういう使い方はそれぞれのウルトラマンスーツとの合致性も含めて
ちょっと嬉しかったりする。あとウルトラマンだった早田 進はともかく、脇役だった元科特隊の
井手 光弘が出てきたりするのもなかなか良い。
 そう言えば戦う相手が異星人という点は、「ウルトラマン」より宇宙からの侵略者との戦いを
主題に置いていた「ウルトラセブン」の方が近いような。

 先に仮面ライダーの名前を出したが、科特隊の開発したパワードスーツで初代ウルトラマン的な
存在を再現しようとするところなどは、「仮面ライダーアギト」において警視庁が開発した
パワードスーツでかって警察を助けたクウガ的存在(未確認生命体第4号)と同じようなものを
作ろうとした仮面ライダーG3を思い出したりした。
 パワードスーツと言えばアメコミの「アイアンマン」をも想起したが、主人公である
早田 進次郎がウルトラマンになることについて、力を持つ者の責任を問うような展開は
「スパイダーマン」のオリジンと似たようなテーマ性を持っていたり、敵と戦うだけでなく
事故などにおける人命救助に奔走するなど、アメコミヒーローの影響もありそうな感じ。

 総じて特撮の「ウルトラシリーズ」とはもはや別モノという印象だが、そういった部分に
こだわらずに、とあるスーパーヒーローのオリジンとして観ると、巻き込まれる形でウルトラマンに
なった進次郎が信念を持って戦うことを決意するまでの成長譚として、なかなか見応えがあった。
 ストーリー展開はまだ謎の部分が多く、2期を期待したいところ。
 それにしてもイガル星人の元王子だが、ドルオタの異星人とは驚いた。

 3DCGで動きなどはモーションキャプチャーを使用しているようだが、元々この手の技術に
嫌悪感がないこともあって問題なし。元モチーフが特撮であることを考えるとこのスタイルは
親和性が高いんじゃないかと。
 アクションシーン、いわゆる殺陣に関してはプロレスの影響が強く感じられたが、よくよく
考えると昭和の「ウルトラシリーズ」の殺陣もプロレスの影響を受けたもので、本作と昭和の
「ウルトラシリーズ」の殺陣の違いは最近と昭和のプロレススタイルの違いとも言えそう。

2020/05/05
2020/05/06 誤字・脱字修正

投稿 : 2020/05/06
閲覧 : 226
サンキュー:

3

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