haiga さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
馬鹿になれ
☆何故か幕末Rock本編を選ぶとコッチになってしまうので幕末Rock本編の感想です^_^;
時は19世紀末、欧米の列強諸国が植民地を求めて世界中の海に進出していた時代。
大国清も近代兵器に破れ支配され民衆は阿片漬けにされて奴隷のように搾取されています。
鎖国をしていた日本も例外ではなく列強の恫喝外交にさらされており、14代続いていた江戸幕府もその対応に苦慮していました。
そもそも江戸幕府の運営自体が徳川家を永続的に継続させる事に特化したシステムであり、国力増強が出来ておらず、諸外国との技術の差は明確でした。
いつ列強諸国に攻め込まれ奴隷のように支配されるかという状況です。
その時立ち上がるのが当時の下級武士達でした。
長州藩にあった松下村塾の塾生達や、土佐藩、薩摩藩などの若い武士達が弱体化した江戸幕府に国を任してはおけぬと日本中で盛り上がります。
この武士達は志士と呼ばれるようになり、
尊王派、佐幕派、攘夷か開国か?思想をぶつけ合わせ議論が渦巻いていました。
沢山の綺羅星の如き人材が排出されますが、
この作品に出てくる坂本龍馬、高杉晋作、桂小五郎、土方歳三、沖田総司はその中でも特に人気も高く沢山の書籍や映画などの題材になっており目にする機会も多いのではないでしょうか。
この5人ですが桂小五郎以外は35歳ぐらいまでに亡くなっています
(沖田、高杉は二十代で病死しています。
坂本龍馬→中岡慎太郎と共に暗殺、
土方歳三→五稜郭まで転戦後戦死、
沖田総司、高杉晋作→労咳で維新を待たずに病死)
文字通り命懸けで、自らの信条に殉じ炎の様に激しく生きた生き様はまさに「Rock」と言って良いのではないかと思います。
で、この作品です。
なんておバカなんでしょうwww
簡単に説明すると、江戸幕府が進める天下泰平の策として、新撰組を中心としたアイドルソング(天歌=ヘブンズソング)による民衆の愚民化政策に、坂本龍馬と仲間たちがRockで対抗して行くお話です。
ちょっとマクロス7っぽい所もあるかも。
色々ハチャメチャでBL要素ありの奇抜な作品ですが、まあ~笑わせてもらいましたw
でも曲とか歌詞は本当に良いんですよね。
やっぱり笑わせようと思うなら馬鹿な事でも大真面目に作らなきゃ笑いは取れないと思うんですよ。
幕末を茶化して不謹慎だ!!って嫌悪感感じる人もいるかもしれませんが、幕末大好きな私はとても楽しめました。
この作品に魂がこもっているのは感じましたので(ウルトラソウル)
というわけでおバカなノリについていけたらとても楽しい作品です。現在暗い話題が多いですが元気を出すために観てみるのはどうでしょうか?