シン☆ジ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
名作に出会えた。。1話観て惹かれた不思議な世界の物語。
同人誌原作。読みは「はいばねれんめい」
2002年制作。2020年視聴。
サクラ大戦OVAの制作会社RADIXの作品一覧を見ていたところ、huluのお気に入りに入れていたこの作品があったので試しに観てみました。
世界観やヒロインに興味が持てなければ向かないかも知れませんが。。
出だしがAIRを彷彿とさせ、ヒロインが気に入った事もありますが、edがうたわれるもの1期のような雰囲気で、opとか背景とか含め、妙に惹かれて自然に先のエピソードが観たくなりました。
絵画のような世界がとてもいい。
控えめなのに心が動く演出。
それを表現する声優さん。
そして何よりも音楽。
これらが相乗効果でとても胸に響く。
古さは感じるけど全てにおいて称賛以外の感情は湧きませんでした。
{netabare}
ヒロインcvは広橋涼さん。。あらためて調べてみると。。
あ、CLANNADの双子の姉!杏!
WORKING!!の山田!
女性的な声が魅力的だし幅広いですね。
ストーリーは不思議が多く視聴が止まりませんでした。
羽で飛べるの?
頭の輪っかは取れるの?
成長するの?
街を囲む壁は?
大きなまま産まれてくるってことは生まれ変わり?
とか。
第6話のクウ、コップの水が満たされて巣立ちに至るエピソードはスピリチュアリズムのテイストを感じます。というか、この物語全体がそうなのかも。
たしか、人は転生し魂を浄化するためのチャレンジを繰り返す、という「哲学」で、宗教とは異なるものだったかと。
だとすると、壁の向こうは「現世」ということになりそうですね。
後半は鬱展開だったので、まさかと思ってハラハラ観ていましたが、レキが救われてホント良かった。。
{/netabare}
久々に感動する作品に出会えました。
原作者はじめ製作陣の熱意が感じられます。
RADIXという会社が今存在しないのは残念な気がします。
あまり期待し過ぎずニュートラルな気持ちで観ていただきたいです。
ヒット率は高くないけどたまにこういうジャストミートがあるのでやめられませんw