牧場しぼり さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
善いこと、悪いこととはなにか。
話題になったと聞いていたのでGW中に視聴。
1話から驚かれされる展開が続き、政治家と検察の話かなと思ったら新域での自殺法是非を問う話になっていくが、途中から舞台が世界に変わり自殺法是非を問う話から善いこと、悪いことを問う話に切り替わっていく。
レビューを見る感じだと自殺法の是非を問う作品であるのに曲世愛の死を運んでくる死神のようなとんでも設定が矛盾しているという意見があり、その通りだと思うのと同時にこのとんでも設定キャラを作らないとそもそも自殺法は支持に至らない、議論の対象にならないのではと感じた(自殺法自体は齋が作るが、制定に至るまでには曲世愛の手助けによりビルからの集団飛び降り自殺、世界各国市長への働きかけなどがあった。)
この作品の根本はアメリカ大統領のアレックスが考えた通り、自殺法の是非を判断しようにも僕らは善いこと、悪いことがなにかの明確な基準がない。そこから考える必要があるということ。
そして考えた結果、自殺が善いことなら死んでもいいとまで発言する。
私がこの作品を評価したのはとんでも設定はひとまず置いといて(ここが気になる人がいるのも分かる)、善いこと、悪いことが何かを明確に結論付けたことである。善いことは「続くこと」、悪いことは「終わること」。そしてアレックスのように考え続けることが大事だということ。
決して多くの方に支持される作品ではないと思いますが、色々考えさせられ、演出、作画、演技力も高かったので高評価としました。大人向けですが視聴することをお勧めします。