ねごしエイタ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
空想、創造、好奇心で始まる制作の世界
アニメ制作好きの浅草氏、つるんでいる金森氏が、アニ研上映会で黒ずくめの男たちに水崎氏を助け知り合うです。そんな水崎氏は、アニメーターになりたいということから、浅草氏と意気投合するです。金森氏から、部を作ってアニメを作る持ちかけ始まる、3人を中心としたアニメ制作、上映へと誘うお話だったです。
水崎氏がアニ研入部を反対されているため、金森氏の策で映像研を名乗ってアニメ制作をするのです。運営において現実的で、特に金銭面などにおける金森氏のプロディース能力が、映像研の活動に全く欠かせないものであることを、見せられたです。
このお話の見どころは、なんといっても、浅草氏のアニメ制作における妄想、空想における創造力です。浅草氏の空想世界に水崎氏、金森氏も巻き込んで、現実のように想像する制作前のアニメ作画にいる光景が、細かく詳しく解説され斬新だと思うです。まるで、SIROBAKOにもない制作側の世界が、見ている側を招待しているみたいです。いかにもアニメ制作を見せているようで面白みがあったです。
水崎氏にも人の動作などにリアリティーこだわって、制作に取り組む姿も見逃せませんです。自分のアニメを評価してほしい気持ちも純粋なものだったです。
浅草氏と水崎氏の意気投合による、楽しいやり取り、制作話、のめりこむ姿が面白かったです。
そんな彼女らに様々な障害があるのも、高校生ならでわでありがちなお話も組み込まれていて、金森氏の活躍によって乗り超えられるのです。
できたアニメも部活、同好会を越した出来だったです。アニメを完成させるまでにもいろいろこだわって、不測の事態になっても、切りぬける発想の浅草氏も凄いと思えたです。完成してもそれに満足せず、考えるところも彼女らしいです。
それらのこのお話の良さの反面、水崎氏、特に浅草氏、金森氏の女子力が、かなり薄かったと思うです。作画も個性的といえば個性的ですが、好感度という面において「私、気になります!」だったです。でも、出てくるキャラ全て容姿端麗というのにも、不自然な気もするので、これはありかなです。
制作側の考えをキャラを巻き込む創造力で表現し、アニメ制作にここまで生かすお話は、見たことなかったです。やるなNHKアニメと感じたです。