退会済のユーザー さんの感想・評価
3.4
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
色々と中途半端なクラシックアニメ。
色々な要素が混ぜ込まれた作品。
(1)戦争反対平和を守るサスペンス
(2)親子の成長と恋愛
とりあえず(1)については、1クールの冒頭であっさりと解決してしまう。「あれ、こんなオチで戦争が終わっていいのか?」という感じ。残りは、戦闘シーンは実質的にはすべてサスペンス要素として用いられる。そして若干推理サスペンスの要素が含まれているが、探偵は出てこずに、「優秀な大人」が解決してしまう。科学技術のレベル設定は第二次大戦前にみえる。「警備甘すぎだな」と思う事件が多々あるが、それは現代の常識に基づいた感想だろう。
(2)については、親は生まれつき才能に恵まれていて、恋愛にも積極的。子は親に似たところはあっても、やはり凡才で恋愛も進展しない。そして必ずオチは「親はかっこよくて頼りがいがある優秀な人材」。そうしないとオチはつけられないせいであろう・・・でもこれだと子供は親に守ってもらったままではないか。
つくりは、ところどころにCGが用いられているが作画は比較的クラシック(昭和臭い)、しかし目は大きく書かれているため、「昔のアニメですよ」と言って騙すのは難しい。
もう一つの問題として、アニメのトップ画にリリアが大きく描かれている点である。これは一見リリアが主役に見えるが、そう言い切れるほど主役キャラとして描き切れておらず、どうしても親の存在が大きく感じる。結局アリソンとリリアどちらに力点が置かれているのか分からず中途半端である。
まあ、朝ドラみたいなノリでボサっと観るのは問題ないといったところ。