不詳 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観たい
忘れられない
先日、このアニメの2周目を終えました。
約1年前、「とてもエロいアニメがあるらしい」という噂からヨスガノソラに興味を持ち観始めましたが、まさか用意したティッシュで涙を拭くほどの素晴らしいアニメだとは思いました。エロアニメと馬鹿にしたようなことを思ってしまい申し訳ありませんでした。
ヨスガノソラのオープニング・挿入歌・エンディング、そして劇伴は素晴らしいものであり、音楽がこのアニメの世界観を作り出している、強くそう思います。本編の儚い世界観を作り出しているのはOP・比翼の羽根、挿入歌・ツナグキズナ、そして遠い空へなどに代表される数多くの劇伴です。そしてオマケ編のCパートと、ももいろクローバー(当時)が歌うエンディング・ピンキージョーンズが、本編での切なく悲しい気持ちをポジティブで楽しい気持ちに変えてくれました。自分も、ヨスガノソラの世界観に引き込まれた者の1人です。
初見・2周目ともに、特に印象に残っているのはラスト2話(11話・12話)です。11話で奈緒を傷つけてしまい(フラれた?)、ショックを受けて帰ってきた悠のために、穹が洗濯をしていたあのシーンからが、真のヨスガノソラの始まりだと、僕は思います。
妹思いの悠と、悠のために家事を手伝う穹、この2人の兄妹でありカップルこそがヨスガノソラ最大の魅力だと何話ぶりかに再認識すると同時に、もっともっと悠と穹、この2人の世界を見てみたい、いっそ穹ルート中心にアニメを12話作ってくれ、そう思いました。
そして12話(最終回)は、泣きました。自分でも驚くくらいに、泣きました。
「誰かが悠と穹を別れさせようとしても2人はカップルのままだよな?」と祈りに近いようなことをずっと思っていましたし、実際2人が引き裂かれるような展開にはなりませんでした。自分の予想していた通りになったのに、「こうなるかな?」と分かっていたはずなのに、泣きました。感動と2人に対する嬉しさの涙でした。
3周目に突入する前に、原作ゲームをプレイしたいです。悠と穹の2人をもっともっと観たい、そういった知的好奇心から、ヨスガノソラの原作ゲームに興味を持ちました。エロゲをプレイするのは初めてになるので分からないことだらけですが、自分にとって記念すべきはじめてのエロゲになる、そう信じています。
2020年でこのアニメの放送から10年を迎えますが、このアニメに対する世間一般の印象は、歴代で最もエロいアニメ・都にケンカを売ったアニメなどとなっています。ヨスガノソラを観る前の自分のこのアニメに対する印象も世間一般に属するものでした。しかしこのアニメに対する認識がエロアニメというだけではもったいないと思います。ヨスガノソラの構成分子にはエロだけでなく、愛があり、切なさと儚さがあり、身や心のよりどころとなる人や場所、つまり縁(ヨスガ)があります。さっきの構成分子の話が世間一般に広まることはまずないと思いますが、「ヨスガノソラはエロだけじゃない」ということをせめて知ってほしいです。
ヨスガノソラは自分にとって絶対に忘れることのできない作品です。こんなにも素晴らしい作品を作ってくださった方々には感謝しかないです。本当に、ありがとうございます。