ローズ さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
侵攻と信仰
テレビ版の続き。
ターニャ率いる第二〇三航空魔導大隊は南方方面を攻撃。
帝国へと帰還するのであった。
今回の相手は多国籍(アメリカ【仮】)とソビエト【仮】でしょうね。
戦場は雪の積もる地域。
敵の敵は味方。
敵が存在している場合は良いですが、戦争が終わったら……
少数精鋭で大部隊を叩く。
戦争における誇大広告。
まさに理想です。
しかし、理想は理想。
現実的ではありません。
現実は数が大きい方が勝ち。
補給が必要ですが、人的・物的資源の多い方が勝ちます。
ターニャ役の悠木碧。
メアリー役の戸松遥。
さすがに演技に気合が入っていました。
戦闘狂のターニャと復讐心に燃えるメアリー。
相反する存在です。
どうしても受け入れられない敵。
どうしても認めたくない敵。
ライバルというより仇討ですね。
数々の修羅場を潜り抜けてきたターニャ。
潜在魔力量が豊富なメアリー。
そして両者が持っている狂気。
平和な日常では差別用語かもしれませんが、
戦争においては賛辞となります。
相手を殺す事だけを考えている両者。
緊張感がヒシヒシと伝わってきました。
戦場の女神はどちらに微笑むのか。
存在Xはどちらを選択するのか。
憎しみが憎しみを生む戦争。
不毛な議論という事は分かっています。
分かり合えない二人。
生き残った方が歴史を繋いでいくのでしょう。