「八男って、それはないでしょう!(TVアニメ動画)」

総合得点
66.2
感想・評価
417
棚に入れた
1515
ランキング
2973
★★★☆☆ 3.0 (417)
物語
2.7
作画
3.0
声優
3.1
音楽
3.0
キャラ
2.9

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やまだいす さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.5
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.5 キャラ : 1.5 状態:今観てる

なぜこの原作でアニメを作った

ドラエモンやクレヨンしんちゃんを作っているシンエイ動画が作るということでアニメファンを驚かせた作品。
しかし、なぜこの原作を選んだのか、もしくは選べなかったのか……。

アニメの作りには工夫が見られる。
原作で良くないところを直そうという意図は分かる。
例えば原作では語り死人(いわゆる意志を持ったアンデッド)の話を家族から主人公が聞いて、その直後に主人公の魔法の師匠となる語り死人と遭遇するシーンに飛ぶ展開となっている。
些か性急なこのシーンにアニメでは手を加え、まず主人公の魔力反応を感知した師匠のシーンを入れ、その後森に出てきた主人公の元へ師匠が現れる、と物語を無理の無いよう整えている。
その後の話でもアニメの作りとしては悪くない。すごく上手く調理しているわけではないが、他のなろう作品のアニメ化のように、まるでやる気の感じられない作り方ではない。

だがどれだけ頑張ってもこの原作では限界がある。
この原作は小説家になろうの作品で長く続いている物なのだが、だからといって特段面白いわけではない。
無職転生という同じくなろう作品である小説の劣化版扱いされており、その評価は間違っていない。
あっさり強い力を身につけ、あっさり成り上がっていく。盛り上がりにかける展開(アニメでは多少戦闘シーンを盛り立てようと工夫はしているが)。
大きな波が無く薄い展開の連続。

また、主人公からは意志が感じられない。
流されるままに爵位を上げていき、流されるままに妻を娶る。しかもこの作品は1話冒頭にあったとおりクソハーレム展開をしており、本人も妻達も何の葛藤も修羅場も無くあっさりハーレムを受け入れている。この要素だけでシンエイ動画がこの作品作りを引き受けるべきではなかったことが窺える。

OPにデーモン閣下を起用した歌は良いと思うのだが、この作品に対してでは豚に真珠。
なろう作品のアニメを作るにしてももっとマシな物を選べなかったのか、とても勿体ないと感じた。

投稿 : 2020/05/02
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サンキュー:

4

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