退会済のユーザー さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
戦争をただひたすらに描いた良作(409)
物語 267/300点
萌えやアクションのカッコよさではない。本作はただぎたすらに、戦争についてを描いた作品である。さらわれた少女が慰み者にされることや、弱小な村からの略奪、殺戮行為などを非常に現実味のあるものとして描いている。特に12話で「負の連鎖」が上手く描かれていると感じた。ナブカもブゥもスーンも、誰も間違っていない。それなのに相いれないのは、戦争の持つ悲惨さだと改めて感じた。
キャラ 29/50点
主人公が絶望的にウザい。善行が必ず正しく、悪行は必ず間違いと言う思想を持っており、その持論を誰に対しても振りかざす。特にサラが入水するシーンでの主人公の熱弁はうんざりした。そして全く成長がない。最後まで自分が正しいと思っており、ある意味ハムドより危ないかもしれない。
正直、主人公の存在がかなりマイナスである。この作品を受け付けない人の大半は主人公の性格によると思う。
作画 45/50点
今となっては古さも感じられるが、非常に安定している。
声優 34/50点
音楽 31/50点
総評 409/500点
戦争を全面的に否定した作品であり、その恐ろしさを全面に映している。そのため、左派寄りのアニメだとか言われ批判されることもあるが、そもそもアニメと言う作品は何らかのテーマ性を持っており、人によって思想の齟齬が生じるのは当然のことであるから、ここで左右派について議論する意味は全くない。重要なのはこのアニメが面白いか、否か。無駄な感情を持ってアニメを見るもんじゃない。
結論として、このアニメは良く出来ていると感じた。1クールである以上深く掘り下げられない箇所も散見されるが、特に気になるほどの欠落では無い。「戦争の残酷さ」は十分に伝えられている。