おーいん君 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
全話見ている若いアニメおたくはそういないだろう
放映された年代という部分もあって、今視聴すると相当古さを感じる。
さらに言うと、ドタバタギャグラブストーリーとしてみるとテンポも悪い。
原作を再現しようという流れには欠けている部分も多い。
だから、このアニメがダメなのかというとそういうことじゃあない。
当時とんでもない人気を誇り、世のアニメファン男子の心をつかんだキャラクターラムがそこにいる。
この原作漫画を描いているのが女性だと思うと、どうしてこうも男性の心をつかめるキャラクター多いんだろう、と不思議で仕方ない。
そして。
このアニメ群の中には、アニメおたくが見逃せないとするお話もある。
それは漫画原作に無い作品だ。
アニメーションは、生き物だという事が良くわかる。
原作から逸脱する事で、どうしようもなくつまらなくなる作品も多いが、作品を凌駕せんとする感性が、アニメに生を与える。
それを感じさせてくれるのが本作だ。
とてつも無く長い。ひとつひとつ丁寧に見ていこうなんてしていたら、無駄な時間を過ごしてしまうかもしれない。
もっと視るべきアニメはあるはずだ。
けれど、このアニメを見た人間にだけ与えられる福音のようなものがある。
これを視ろ!と若い世代にはいえない。
けれど、アニメを見ていてもうどうしようも無くなった時。
どれだけ熱くなってもコンテンツそのものが応えてくれない事だってある。
絶望する事だってある。
でも、アニメが見られるなら、諦めないでほしい。
そんなにアニメを見ていたって何もいいことが無いって思うかもしれない。
誰も評価してくれないかもしれない。
アニメおたく(オタク・ヲタ)をやっていて「もう、ダメだ」って思った時に、どうかこの作品にすがってみてはどうだろうか?