「最終兵器彼女(TVアニメ動画)」

総合得点
73.8
感想・評価
766
棚に入れた
4705
ランキング
987
★★★★☆ 3.5 (766)
物語
3.8
作画
3.3
声優
3.4
音楽
3.5
キャラ
3.6

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ネタバレ

眠夢 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

2002年のアニメ。原作は約2000年からの連載(原作未読)

感想としては面白い! です。

面白いくらいしか語彙が無いので、感想を書くよりか、気になったこの物語の考察を書こうかなと思います。


あらすじとして、

{netabare}
主人公シュウジはヒロインのチセに告白され、可愛いからという理由で、付き合うことに。

名前や、前評価の割にほのぼのしてるなーと思いながら見ていると。

主人公シュウジが買い物をしていた札幌が、空爆された。
友だちが死に、周りが瓦礫だらけになり、シュウジも怪我をする。

そこで見た物は、背から鋼鉄の羽根を生やしたチセだった。

というのが第一話のあらすじになる。

 ここから、彼女が最終兵器であるということで、少女であり彼女でありながら平気であるチセとどう接すれば良いのかシュウジは悩む。
 悩んで答えを出そうとするたびに、間違えチセが傷ついてしまう。
 また悩み、悩むのが辛くって、しんどくって、チセが兵器であることを忘れて楽になるため、誘惑してきた人妻に浮気してしまって、またチセを傷つける。

 シュウジは……中々なクズででも、何だか芸能人の不倫報道された際の内容と何だか似ているような、昼ドラのような内容も盛り込まれている。
{/netabare}
最終兵器な彼女と一般的な彼氏は、ギクシャクしたり喧嘩しながらも、ともに成長していく様子が自分的にかなり丁寧に描かれていると思う。

この作品で一番謎に包まれているものは、敵の存在ではないかなと思う。

見ながら何と戦っているんだろう? と疑問符を浮かべながら視聴し、気になってwikや考察サイトとか少し見てみたけれど、

セカイ系という系統らしく、なにと戦っているのかや、どうしてこんなことになっているのかは、描写されないのが普通な系統らしい。

セカイ系というのは――
世界が宇宙人侵略とか宇宙戦争だとかで危機に陥っている中で、どうしてそうなっているかとか、敵が誰かとかそういったものは描かずに、主人公が世界の危機に直面することで、見ている側に世界の危機に瀕している世界というのを感じさせる? 手法らしい。


なんとなくガンダムの逆? と考えてみると分かりやすいかも。
ガンダムは緻密に設定が設計されて、社会情勢やどうして今戦っているのか、何が目的なのかというのがしっかり描かれていたりするけれど、世界系というのはそういうものが一切ない。


で、本題である何と戦っているのかというのは
{netabare}

題名に書いたようにこの作品の原作は2000年位から連載が開始している。
アニメ化は2002年。

で、2000年というワードや本編の最終話序盤辺りで、チセが
「覚えてる? 昔いついつに世界が滅亡するとか、昔の人の予言みたいなのあったしょや。」

本編の時代が何年なのか一切描かれていなかったので分からないが、作品の年代を考えて、この物語は何と戦っているのかというのが、分かった。

おそらくだが、ノストラダムスの大予言。
1999年7の月に恐怖の大王が来るだろう(Wiki)
恐怖の大王というのが何かという考察も一緒にWikiにあったので、抜粋すると、

環境問題、核兵器や核戦争、彗星、大震災と言った終末論

この四つが目についた。

この中で、この作品に関係するのであろうことは二つ。
核と大震災。

核兵器とは何かというのは愚問でありチセの事だろう。
町一つ容易に消し去ることや、消し去る際の閃光は、ピカドンの別名で呼ばれる原子爆弾――核の、ピカの光を表す描写なのか。
ドンの爆音は無いので、何とも言えないところではある。

で次に、大震災だが、これが、この物語で一番重要な話になっている。この大震災こそが人々を戦争に追い込んだ原因と言ってもいいと思う。

日本の裏側ではかなり大変なことになっておりもう地球は終わる。
いずれ札幌も終わってしまうが、自分たちだけは生き残ろう。
最終兵器がいる町は安全だと思う人たちが札幌の集まり争っている。的な。描写が最終話にある。

結局何と戦っているのか、どうして戦っているのかというのは、
生き残りたい他国の人間が、安全な日本の領土を求めて戦争を仕掛け、それに応戦する形で日本が戦っているだろう。

なので、この日本以外どうなっているのかという描写は一切なかったし、最終兵器が他国に攻めることもなかった。

他国とは? というのが唯一本編に出てきたのが英語を話す兵士が数分出て来た程度なので、まぁ米国とかなのであろう。

この作品で言いたいことは、こんな戦争物を作る位だし、赤紙や徴兵制度を使っていないので反戦の思いはあると思うが、

結局のところ、ノストラダムスの予言を主軸として、ただの弱っちい少女が兵器となった時、

戦争中で、恋愛や人間関係などを徹底的にリアルに考えてたら、どういう展開になるのか、
を突き詰めたシュミュレーション作品だと思う。

反戦の気持ちはあるが、戦うのが少女というのが、シュミュレーション作品だと言える要素ではないかなと思う。
{/netabare}

全体的に昼ドラ系純愛SFで、昼ドラの部分は昼ドラぽいのでかなり面白くドロドロしてドキドキする面白さがある!

面白かったです。

投稿 : 2020/04/30
閲覧 : 279
サンキュー:

3

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