oxPGx85958 さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
品がなく楽しい動物擬人化萌えアニメ
音楽や演出や小道具など、ところどころ『けものフレンズ』を意識したところがある動物擬人化アニメ。『けものフレンズ』が回避していた安っぽさの罠を片っ端から踏み、同じCygames絡みの『ウマ娘 プリティダービー』の上品さとは対極の道を突き進んで、結果として安っぽい下品な作品になっていますが、そのジャンルでの質は高くて、最後まで楽しんで見ることができました。同じ監督の『宇宙戦艦ティラミス』も似た感触でした。
動物を女の子として擬人化したら可愛い、という企画なわけだけど、主人公格のオオカミ、ランカが、(私が思う)典型的な萌え路線とは異なる、子供向けアニメのキャラクターみたいに作られていて興味深かった。木野日菜の演技は、最初は驚いたけど最後まで見るとこれ以外にありえないと思うぐらいにハマっていました。
その他、コアラの久野美咲、ミユビナマケモノの小原好美、ネコの徳井青空、パンダの芹澤優、ハダカデバネズミの田村ゆかり、ブチハイエナの津田美波、ラーテルの本多真梨子などの手練れがきっちりと仕事をこなしていて、声を聞いているだけで楽しい作品でした。『けものフレンズ』ではこのような演技はさせていなかった、ということを改めて思うわけだけど、動物を女の子に擬人化するアニメでは、こちらの方が正しい道のような気もしないわけでもない。