kazz さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:今観てる
何だかとっても分かりやすいぞ!?
12話まで視聴済み。過去SACシリーズ視聴済み。
表題の前に難しい問題が一つ。「本作を観るに当たってこれまでのSACシリーズを観ておくべきか?」ということ。全て観てもらうに越したことはないわけですが、いかんせん26話×2+長編1作。多い…。参入障壁が、高い…。
いやそもそもSAC観てない人に本作は引っかからないか?とすればツイッターに出回っていたあのチャートはなんだ?あれが噂の嘘松か?本当に攻殻機動隊が気になっている相談者はいたのか?左利き用のキャッチャーミットだったのではないか?
…とにかく、現段階では、という前置き付きではありますが、本作のみが引っかかった人はコレから観始めても大丈夫かな、と思います。けど、ファンとしてはぜひシリーズを抑えてほしい。せめてシリーズ1作目だけでも悪いことは言わんから観て欲しい…。
大雑把なあらすじとしては、
各国が独立したAIの判断に任せた経済行為としての戦争「サスティナブルウォー」が行われる中で、突如起こった全世界同時デフォルトによって全世界の経済が逝き、各国AIが自国の利益のみを求める際限の無い戦争状態に突入した世界。(で合ってるかな?細かいことは大丈夫!)
少佐率いる元9課の軍属上がりたちは傭兵として北米におりました。
そこで義体化していないハズの人間がとてつもない戦闘力を発揮するのを目の当たりして…。という感じです。(持続可能な戦争とか、全世界同時デフォルトとか、いかにも神山監督って感じ、しません?私だけ?)
まず、テザービジュアルが公開された際のコレジャナイ感で一部がザワついて、私も一抹のザワりを感じたのですが、思っていたほど気になりませんでした。
それはアップルシードとかエクスマキナとかベクシルであの手の絵柄を見慣れていたからかもしれませんが、何より声優さんがフルキャストでSACからの続投だったことは大きいと思います。
基本的に声優さんで作品を語るのは控える質ですが、本作に関しては少なくとも少佐、バトー、トグサくんはいつもの3人じゃないと!っていうのは懐古厨の戯言ですかね。
で、肝心の話の内容はと言うと、ここで表題、分かりやすい!SACの小難しさがかなり払拭されていてとても観やすくなっていました。テーマが現代的になったからか、それとも自分が成長したからなのか、興奮冷めやらぬ今感情のまま書いているからか。はたまた自分が平沢進信者であの小説を履修済みだからなのか…。ともかく。物語がスコンと落ちてきました。
でありながら、閑話休題的なほっこり回(地獄絵図)も添えられていて、ちゃんとSACの体裁を保っていたと思います。
まだ完結していない本作ですが、シーズン2の期待が膨らみます!
以下、さらにどうでも良いこと。
・新キャラがすごく良い。自然に馴染んでいます。
・暫く使用休止していた間にネットフリックスのOPEDカットがかなりスムーズになっていて驚きました。さすがトップシェア配信サービス。