HAKU さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
評価に困る!
坂道のアポロンは、友情・恋愛・音楽の作品だと思います。
恋愛模様を描く作品は、代替恋愛に重きをおきます。
坂道のアポロンもそうです・・・と思いきや・・・!
主人公が、なぜそこでそれを言う!?などがっかり部分もあるし、要所要所で何かトラブルがついて回るストーリーは、ドキドキというよりなんで!?って思いの方が強いです。
でも、そんなキャラ・ストーリー展開なのにも関わらず、なぜかまた観たくなるんです。
それは多分、恋愛よりも友情の方が強く描かれたからだと思います。
一番印象的なのは、せんの父親が帰ってくるという場面。
居場所がなかったと言っていたせんは、父親が帰ってくる日に一人家を出ることを密かに思う。
今までの流れだったら、せんはそこで主人公たちの前からいなくなってしまうのですが、そこを止めたのが主人公。
友情なんです。
恋愛ばかりだと思えそうな主人公は、事あるごとにせんのために考えを巡らし、行動します。
せんとぼんの組み合わせは、本当にいいのだと思います。
でも、だからこそのさみしさであったり、憤りであったりを感じずにはいられません。
最高!とも言えないし、最低!とも言えない。
それでもなお何度も観たくなる魅力のある不思議な作品です。