takato さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
松岡由貴さんと関西人枠
本作は有名なゲーム「プリンセスメーカー」の外伝な作品である。
作品としては割りと小品でそこまで傑作とは言えないが、小さな物語でキャラも良いので見る価値は充分あると思う。
特に声優陣がよく、松岡さん、川澄さん、折笠さんとキャラに合ってる方々が良い仕事している。
個人的には松岡さんのグレンダ一択!。もう少し後なら釘宮さんがやったであろう役だが、私は松岡さんファンなので嬉しい。
松岡由貴さんは、おジャ魔女どれみの浪速っ子な妹尾あいこ役で世に出た方といってよかろう。
今や歴史の彼方だが、90年代から0年代前半くらいまではキャラ立ちのために関西人枠のキャラがいることが多かった。
敬愛する玲司先生の漫画でも関西人なヒロインが登場している。
しかし、関西人枠はエセ関西弁問題がついてまわっていた。そんな中でちゃんと関西の方である松岡さんがやったあいちゃんは大きな存在であった。
その後も、あずまんが、アベノ橋といった作品で関西人なのがポイントな役を次々にこなされた。
しかし、流れは変わった。関西人枠は消失していってしまったのである。
そのため、松岡さんも主役の脇の元気っ子など役を広げていかれた(個人的にはステルヴィアのアリサ役が良かった)。
しかし、残念ながら徐々に昔のように見ることができなくなってしまわれた。
そして時代を経て、現在の女だらけ状態のアニメ界を見てると、再び関西人枠、あるいは放言キャラを是非とも復活させて欲しいものだ。
メインのキャラより脇の良い味を出すキャラ(例えば、よりもいの日向)のほうが個性と癖が求められポジションなので、実力のあるベテランの方を輝かせる場所を与えて頂きたい。