とりッピ さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 5.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
打ち切りじゃなければ評価は変わっていたはず残念
2クール予定だったのが1クールになってしまったことで、ある意味伝説作品「school days」のような最終回になってしまったのが残念でならない。
最終回があんな終わり方になってしまい、内容も内容なだけに賛否両論別れる作品になっていると思う。
男子ソフトテニス部の中学生達を描いた作品で
爽やかな映像や歌、そして部活モノということで青春部活ものだと思わせるが、この作品はそれだけでなく、闇もまた深い。
毒親やLGBTによってそれぞれ悩みや闇を抱えている部員たちが主人公が入部したのをきっかけに向き合い、葛藤し成長していく。中学生という体も心も不安定で未熟で多感な時期。だけど出会う人やきっかけでいくらでも変われる可能性を秘めた彼らが悩み、足掻き、葛藤しながらも進もうとする姿が丁寧に描かれている。
虐待親を筆頭にモンペ、過干渉、ネグレクトなどなど何でもござれ。ありとあらゆるクズ親バーゲン。
正直、辛い描写が多々あり、見ていて気持ちのいいものではない。精神的にキツくなる場面もあり、青春部活アニメと思って見ると内容の暗さに痛い目を見る。
そして、Cパートが暗い辛い。ひたすら胸糞が悪い描写しかないので、毎度毎度Cパートで後味悪い観終わり方になるのがキツイ。この作品ではCパート=胸糞展開でしかない。
ED「籠の中の僕らは」が主人公たち葛藤を描写したような爽やかな歌でとても気持ちよく終わるのに、その後のCパートが雰囲気をぶち壊す。
毎度絶望感を漂わせて終わるのもちょっとやりすぎ感が否めない。
闇の部分が深く光が強くなる前に打ち切りになってしまったことで、闇部分が目立ってしまったけど今までにない着眼点の作品だった。それだけに惜しい。
後味悪い終わり方でも納得できる方はぜひどーぞ。