ミュラー さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
高校生、いや、おとなの恋愛物語?
SFものとして話題の本作ですが、どうみても純愛ストーリーにしか見えません。だって全編の9割は堅書さんと一行さんしか画面に映っていないじゃないですか!(個人的印象ですが)
世界?宇宙?の創造まで匂わせるアルタラシステムですが、結局は箱庭ですよね。ワールドのスケールじゃないよね。
それよりも純愛を貫く堅書さん、一行さんの一途な思いに感動しました。この映画の魅力はそこじゃないんですか?いや、そこですよ!
ハッピーエンドはお互いの愛の力だよ!
システムなんかぶっ飛ばせ、ですよね。
最後のどんでん返しがアピールポイントのようですが、私としては蛇足にしか思えませんでした。だって、その前の2027年の京都駅で綺麗にまとまっているじゃん!
ラストでひっくり返すには、伏線を張りまくって、疑問点、不整合を散らしておいて、それで最後のタネ明かし、というのが本来でしょう?
考察をさせたいのであれば、綺麗に終わらせてはダメだと思うんだけどなあ。
ラスト前までで、あまりに綺麗に物語を展開させたものだから、真のラストは要らないなあ、と思ってしまいました。
全体として面白い作品であったことは否定しません。狐面の動きとか、さすがでした。ついでに音楽も素晴らしかった。