RUSHIKA꙳★* さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
『この世の関節は外れてしまった あぁ、なんと呪われた因果か』名台詞であり、素晴らしい名作。
☆あらすじ☆
主人公の滝川吉野は、親友の不破真広と
普通の高校生活を送っており、
その裏で真広の大切な義妹、
不破愛花と付き合っていた。
そんな平凡な日常の中、、ある日
彼女は何者かによって殺された。。
大切な人を奪われた彼らに絡む世界存亡の因果。
時節、脳裏によぎるのは
死んだ愛花が好きだった「ハムレット」の台詞。
『この世の関節は外れてしまった
あぁ、なんと呪われた因果か。』
ハムレット
彼らはハムレットのように悲劇の道のりを歩むのか
はたまたテンペストのように希望を見いだし
喜劇へと進むのか。
……………というところですかね。
☆感想☆
複雑に絡んだ伏線とファンタジー溢れる世界観、
切ないラブストーリー。
そこにシェイクスピアの劇中の台詞と
悲しい調べ音楽を取り入れて、
芸術的な作品としても物語としても充実している。
以前、ギルティクラウンの際も
芸術的と述べたが、
ギルティクラウンの近代的な音楽、設定と違い、
こちらは魔法というおとぎ話のような設定、
伝統的な物語、シェイクスピア…イギリスの物語からの引用と、ときたま流される
ベートーヴェン ソナタ テンペストの3楽章。
あるいみ、対象的な作品だ。
アニメ的なHな設定がなく、魔法とはいえ
論理的にしっかりとした根拠がみられ
切ないラブストーリーとはいえどお涙ちょうだいの
ような安っぽいシーンは見受けれなかった。
文学的作品でもあるため
多少考察が必要とする。
前半の終わりから理解が少々難しくなるが
見れないことは無い。
むしろ、しっかりとした設定で見応えがある。
推理物の要素もある。
シェイクスピアの作品を引用したことにより
意味不と言ってるような学のない方には無理です。
(ちょっとレビュー読んで、腹立ちました…ゴメンネ☆)
心理戦も多く、物語が深く練られているため
年齢的に大人の方が楽しめる。
またどちらかというと女性向け。
恋愛要素が強め。
イケメンな主人公達で
厨二的といわれるのも分からないこともないが
悲しみによったようなシェイクスピア作品の
大袈裟な言葉を引用してるためであり
主人公の彼らの性格的に厨二のような感情はみられない。厨二と決めつけるのは早合点。
2クールに入る際、少し戸惑う可能性あり。
でもそこで断念するのはオススメしない。
{netabare} この作品は結局愛花のための物語であり、吉野と真広が前に進むための物語なのだなぁと思った。
テンペスト…つまり大嵐の中心であり、
始まりにして終わりでもあるのが彼女。
絶園の魔法使いによる、嵐の物語。
『絶園のテンペスト』だな。
喜劇で終わるしね。
{/netabare}
☆キャラ☆
一見ありがちなキャラ設定と思いきや
それぞれひとくせふたくせあるため面白い。
☆声優☆
ひたすら豪華。
本気できてる声優陣。
滝川吉野:内山昂輝
不破真広:豊永利行
鎖部葉風:沢城みゆき
不破愛花:花澤香菜
鎖部左門:小山力也
エヴァンジェリン山本:水樹奈々
星村潤一郎:野島裕史
鎖部夏村:諏訪部順一
鎖部哲馬:吉野裕行
沢城みゆきと水樹奈々は
それぞれ逆の役でオーディションを
受けるつもりだったらしいが
直前で今の役にしたらしい。適役である。
☆音楽☆
サントラが全て素晴らしい。
どの音楽も泣けるorかっこいい。
独特な雰囲気がある。
好きすぎてサントラCDは購入した笑
1部、YouTubeに落ちている。聞いてみるべし。
1クール目のED、花澤香菜の歌も最高。
☆まとめ☆
名作であることは言うまでもない。
最後には綺麗だなと思わせる。
とにかく1話でもいいから見て欲しい。
ハマる。