「時をかける少女(アニメ映画)」

総合得点
89.6
感想・評価
4041
棚に入れた
21198
ランキング
77
★★★★☆ 4.0 (4041)
物語
4.3
作画
4.1
声優
3.7
音楽
4.1
キャラ
3.9

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でこぽん さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

明るく元気で無邪気な愛らしい少女の物語

この物語の最大の魅力は、主人公である紺野 真琴(こんの まこと)の性格だと思います。
彼女は明るく元気で無邪気な愛らしい少女。
(ほんの少しだけおバカなところもありますが、そこが親しみを感じます)

高校二年生の真琴は、毎日、二人の男友達と野球をして遊んでいます。
友達の間宮 千昭(まみや ちあき)と津田 功介(つだ こうすけ)は、それぞれカッコよく女性にもてるのですが、真琴には恋愛感情が全くありません。
いつまでも三人で楽しく遊べたら…
それが真琴のささやかな願いでした。

そんな真琴が、ある日、ひょんなことから時間を超える能力を身につけます。
そんな能力をもったら、普通の人は過去に戻り競馬や競輪でお金を稼いだり、株で大儲けをしたりするでしょう。

だけど真琴は、食べ損ねたプリンを食べるとか、カラオケで何度も歌うとか…
とってもとってもささやかな望みをかなえるために、その能力を使います。

本当に無邪気な少女です。ですが、そこがとても愛らしい。
おそらく、彼女と一緒に野球をする二人も、そんな無邪気な真琴が好きだったのでしょうね。

でも、三人で楽しく遊べる時間にも終わりがやってきます。
しかも、悲しい出来事が起こってしまいます。

真琴は友達を救うために、伝えきれなかったことを伝えるために、最後のタイムリープをします。

最後は、とてもすがすがしい気持ちになりました。
それは真琴がとても素直で優しい性格だから、そうなったのでしょうね。

物語の至る箇所で流れるBGMが穏やかで、心地よい気持ちにさせてくれました。
そして、奥華子さんが歌う挿入歌の「変わらないもの」は素朴な歌ですが、温かい気持ちになります。


原作者の筒井康隆さんが『時をかける少女』を世に出したのが1966年。
それから数多くの美しい女性が主役となり、何度もドラマ化されました。

でも、こんなに美人でもない主人公は初めてです。
だからこそ、こんなに愛着が湧くのかもしれません。

投稿 : 2021/07/12
閲覧 : 296
サンキュー:

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