クタクタ さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ギルティクラウンに求めていたものとは
高校のときに友達からギルティクラウンの後半クールは許せないみたいな話を聞いたことがあったが、数年越しの納得になったなと。1クールで終わり、あともう少し話数があれば最高の作品になったという評判の作品は聞いたことあるが、逆のパターンは自分にしては初めて。となると、なぜそう感じたのか。個人的に考えてみる。
・話の軸になった学園生活
12話で涯の死を伴いながらもなんとか第2次ロスト・クリスマスを止め、これからどう展開していくのかというところで、学園で平穏を得た主人公たち。供奉院との繋がりもあり、学園を回す中心的な役割を果たす立場になっていたが、それを好ましく思わない連中も出てくるわけで。本来ならモブの悪役ってところなんだけど、妙に有能で見てる側としてあまり気持ちのいいものではない。なによりこの作品に求めていたのはそういう学園内でのドロドロ系だったっけ?と
・打ち砕かれた絆
黙って従っていればいいと啖呵を切ってまで助けられなかった集が谷尋たちにさらけ出し、普通なら不可能と思えるようなことを皆の力で成し遂げた。
友達の少なかった集にも親友ができ、12話の出来事でさらなる絆を深めてからの、あの学園生活。そもそもカースト制度を積極的に導入しようとする谷尋の感覚が分からん。友達の颯太が最下層にランク付けられることによって被る不利益を考えられんのか。シュガーとしての感覚なのか。
そしてカースト制度導入に反対する颯太たちの単独行動。人間お前たちは必要ないんだと言われればああいう行動に出るのは当たり前。そしてもたらされる最悪の結果。そこからの集は正直見るに耐えない。まぁ全部含めて集の甘さであり、それでも見離さなかったいのりってことになるんだろうけど。さすがに颯太を見捨てようとした奴が、こんなときに涯ならってのはちょっと、、
供奉院はキャラの割にはいいところもなく、まぁこれが普通の高校生だよなってところで、裏切りのためにモブ悪役と寝たり、涯にぞっこんだったりとなんだかなぁ。最終話の集まりにも結局いなかったしね。
・話の進み具合
個人的なギルティクラウンの印象でもしかしたら自分の理解力が足りないだけかもしれないが、わりと全体的に説明が少なくて、面白い世界観でやってるから視聴者は勝手についてこい的な印象を受けた。それでも前半クールは間違いなく面白かった。ただ、そんな中でのあの学園生活。それで1週間待たなくちゃいけないってなったら、あの友達の感想も頷ける。
とまぁ長々と自分なりに考えてみたが、だったらどうすればよかったとかいう対案は全く分からん。
集の甘さはどうしようもなかったけど、最終的にはしっかり一人立ちして全てを受け入れたし、皆の絆はある程度戻ったからtrue endで良かったと思う。最終的にはいのりが全部引き受けたってことだよね?
井ノ原真人とバイエルラインしか知らなかった自分としては嘘界には中々の衝撃が。敵キャラながらもいいキャラだった。
谷尋はリアリストで副官としては有能なんだろうけど、うまく扱えないとトップも一緒に食われちゃう劇薬タイプなのかなと。集にはそれに対する自分の意見がなかったから飲み込まれてしまった。
OP、EDともにsupercell、EGOISTで外れるわけもなく、特にMy Dearestは本当にいいOPでオススメです。
葬儀屋メンバーはかわいい。