プラント浜口 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
1995年の作品というのは度外視すると、案外普通
押井守氏には著書から非常に興味関心を持っていたが、本作で初視聴。
やはりと言うべきか、テーマの着眼点は良かった。
「情報化社会が進む中で生命体(ヒト)としての定義は何か?」、「(バブル崩壊後の暗い雰囲気が蔓延した社会背景を含む)負の感情と闘いながら当時最後の希望とされていたネットへの希望は正しいのか?」と言った2つが主題と思う。
前者は人形使いが、後者は草薙の語りで深堀りされている気がした。
が、キャラの心情や背景描写の少なさから感情移入できなかったからか、若しくは2020年現在ではそのテーマが使い古された既視感の強いものと感じてしまうからか、イマイチであった。
まあとは言え、このテーマを2時間弱にコンパクトな内容で描き切ったのはすごいと思う。
基本続編の映画でない限り、アニメ映画は設定を描き切れないか、描き過ぎて説明動画に成り下がるかの2つが多いので…
見終わったすぐは、正直理解出来ない部分が多く、解説サイトを見て、やっと腑に落ちたので、頭を休めずに見るのが良いだろう。
※TVアニメ版とは異なる世界線と思ってみた方が良いです。キャラの性格等見てて違和感を覚えてしまうので。。。
2020.04