プラ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
人間は死に至る生が怖い
「人間は生が怖いのではなく、死に至る生が怖い」
真賀田四季が最後に犀川に会った時に言い放ったセリフである。
アニメの内容は真賀田四季を中心に起こった殺人事件をベースとするサスペンス。そして、真賀田四季という人間の物語。
真賀田四季は誰もが認める「天才」であったと同時に、15歳のころに両親を殺してしまう「異端」でもあった。彼女は生粋の科学者であったのだろう。人間の生と死の価値観に対して、異様に執着していたようにも思える。生とは何か?死とは何か?という問いに興味を持ったのはいつか分からないが、それに対する答えを知りたくて仕方なかったのであろう。研究所に閉じ込められてからの15年間ずっと考えていたのだろうか。娘と愛人を殺して監禁から解放され、答えを見つけ出せたのだろうか。
ほぼ毎話に伏線があり(※そのことは最後に明らかになる)、考えながら推理してみることができて、展開もスピーディで見てて飽きない。ただ11話では背景説明がちょっと不足しているように感じた。