退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
目標がないから冒険は楽しい
最後まで謎が多かったが、「ご都合主義的展開のハッピーエンド」ではある。
機械的な性質が強い疑似人間と元来の生物学的な性質が強い人間が出会い冒険をする物語である。
両者ともに目標は「機械的性質が少ない豊かな自然環境」で一致しており、機械的な人間と生物的な本来的な人間の間で共通の理解を見出すこともでき、また、恋愛も可能らしい。
重要なことは、主人公たちが冒険を続ける意味を、冒険しながら見出していくことである。最初はただ単に「戦うだけ」が「やるべきこと」であり、「本当にしたいこと」は不明なままである。そこに「異質な無関係者」が突如として介入し、「好奇心」によって「当事者の生活」を撹乱し、「真実」に至る。
多くの冒険物語では、倒すべき敵や手に入れるべきものが物語前半で決まっていることが多いが、本作品は終盤になってようやく明確になる。それまで視聴者は「自由に」想像を巡らせることができる(悪く言えば、振り回される)。本来、我々の「現実」もそのようなものではないのか?