zn さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
終盤の展開が…2期以降はもういいかな…
3期が話題になっていたので、それを観る前に1期からと思い視聴。
SFですが、テーマも深く、起こりうる事態について細かくシミュレーションされ、すごく練られた設定だと感じました。
作画も綺麗だし、とても見応えのある作品。
あらすじ…
近未来が舞台で、犯罪係数(犯罪を行う可能性を数値化したもの)が可視化できるシステムが開発され、規定値を越えれば潜在犯として取り締まれるるという世界。つまり、未遂でも危険人物を取り締まれる世界。
その捜査に携わる捜査官には執行官と監視官という2つの種類がある。
潜在犯であるが、犯罪の予測能力を評価され、捜査協力を条件に自由を与えられた執行官。そして、その執行官を管理する監視官。
執行官の犯罪係数が規定値を超えると、監視官は執行官を専用の銃で撃ち、暴走を止めることになっている。
感想…
主人公の狡噛は執行官であるが、部下が殺されたことにより犯罪係数が上がってしまった(その為、監視官から執行官になった)という過去があり、ストーリーにより一層、緊張感と面白さを与えていて、序盤、一気に魅き込まれる。
そして、序盤からストーリーを深くしているもう一つのポイントが、システム自体に穴があるかも知れないというところ。
どんな犯罪を犯しても犯罪係数が0で、潜在犯と認識されない者(槙島)がいる。
そういった、例外の存在が、このシステムに問題があるのではという不安感を誘い、また、槙島はなぜ認識されないのかという考察を生み、物語をより深くしているように思う。
しかし、序盤、槙島の思惑やシステムの問題について考察を促され、期待を煽られただけに、物語終盤で急激にストーリーの浅さを感じ、一気に冷めてしまった。(一応最後まで視聴はしました。)
最初にがっかりしたのが、16話、槙島の近くでは妨害ヘルメットが役に立たないことに気づくシーンがある。
おそらく多くの視聴者は、かなり前の段階で、え、妨害ヘルメット意味ないんじゃないか?と薄々気づいていた。そこで、いかにも深刻な感じで、うっかりしていたよって言われても、そりゃそうでしょ、と。
それまでものすごく思慮深く、考察力に優れ、格好よく活躍していた狡噛のポカミスに拍子抜けした。
きっかけは小さな事だが、ここから一気に気持ちが冷めていった気がする。
主要人物がよく死ぬため、心理的に揺さぶられるシーンはいくつもあったが、あれだけ煽っておいて、この展開か、という感じ。意外と普通なオチだなと感じてしまった。
設定自体がものすごく細かく、面白かったので、その先予想外の展開が起こるんじゃないかと、期待しすぎたせいもあるかも。
同じようなオチを見せられたらまたがっかりすると思うので、2期以降はもういいかな…