「SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!! (TVアニメ動画)」

総合得点
71.0
感想・評価
84
棚に入れた
319
ランキング
1446
★★★★☆ 3.8 (84)
物語
3.4
作画
3.7
声優
3.8
音楽
4.0
キャラ
3.9

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ネタバレ

2L さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

ましゅまいれっしゅ!!って初めは読めないよね

*はじめに
筆者は批評をするためにこの文章を書いているのではなく、ましゅましゅの魅力を発信するために書き始めている。一部解釈が分かれると思われる部分もあるが筆者が感じたことを書いていく。

目次
1.このアニメについて
2.ましゅまいれっしゅ!!の内容について
3.1話のストーリーについて
4.ネタバレありでこのアニメの良さを語る
5.エモさの詰まっている楽曲について
6.最後に

1.このアニメについて
制作はキネマシトラスで、監督は孫承希さんが務めている。
そもそもSHOW BY ROCK!!というのはサンリオによるバンドがテーマのキャラクタープロジェクトで「ましゅまいれっしゅ」はそのアニメの第3期にあたる。
筆者は一期、二期を見ておらず三期から視聴を始めたが一部今までのキャラクターが出る回があるが問題なく視聴できた。

2.ましゅまいれっしゅ!!の内容について
ましゅまいれっしゅ!!にはそれぞれ違うあり方の3つのバンドが登場する。メインはタイトルにもある通りMashumairesh!!というバンドである。メンバーは、都会に憧れているきつね族の女の子であるほわん、音楽が大好きで努力家だが他人との関わりを避けたがる縞々猫族のマシマヒメコ、デビルミント鬼龍族という特別な存在であるデルミン、明るく元気で優等生だが少しおかしな狼娘族の女の子ルフユの4人からなる。ましゅまいれっしゅ!!は1話で出会った4人がエモい楽曲を得意とするMashumairesh!!(ましゅましゅ)を結成して自分たちのあり方をフェスで示すという形のストーリーになる。
他の2バンドは、高校のヤンキー4人が校長により無理やりバンドを組まされ衝突しながらも友情を深め熱く激しい楽曲を得意とするDOKONJOFINGER(ドコユビ)、自分たちの理想を貫くためセルフプロデュースし馴れ合いを捨てたREIJINGSIGNAL(レイジン)というバンドである。
特にレイジンはましゅましゅのような、レイジンたちに言わせれば馴れ合いの音楽とは正反対で理想のために音楽と向き合っているバンドでましゅましゅに過去の自分たちを重ね導こうと考えている。正反対の2つのバンドの魅力もこの作品のおすすめポイントである。

3.1話のストーリーについて(ネタバレあり){netabare}~
北国の小さな村で育った白っぽい狐族の女の子ほわんはオーディションをきっかけに憧れのミディシティーという都会に旅立つことになる。
1話から故郷を飛び出して都会へ行くという話だがこれからの期待、故郷との別れを表したような曲とともにほわんちゃんの列車が進むシーンですでにいいアニメだと思わせてくれた。
ミディシティーに着いたほわんはオーディションに必要な紙を落としてしまう。その紙を見つけたのがヒメコ、ルフユ、デルミンの3人(筆者も最初は名前が覚えられなかった)、3人はバンドを組んで練習していて、紙を落とした人を探すためになんやかんやあって路上ライブをして持ち主を探そうとする。紙をなくしたほわんは悲しみに暮れるがそんな中路上ライブをして輝いているヒメコたちの3人を見つける。ライブを聴いていたほわんをヒメコが「あんたも歌う?」と誘い4人でライブを行う。ライブが終わり笑顔になるほわんの表情で1話が終わる。{netabare}

4.ましゅましゅのエモさ(2話以降のネタバレあり){netabare}~
1話でライブをした4人は仲良くなり一緒に食事をしたり、街を回ったりした後に別れる。田舎から出てきたほわんは宿がないため雨の中公園で野宿しようとしていたところをヒメコによって家に入れてもらう。これ以来2人は同棲のような形で、いわゆる百合のシーンを見せてくれる。しばらく仲を深める2人だが、ほわんがレイジンのせいもあってヒメコの元を急に離れることになったり、さらには急にヒメコたちと一緒にバンドをやりたいと言うようになったことで、過去に何度もバンド仲間に裏切られたことのあるヒメコはほわんとバンドを組んでも、またどこかへ行ってしまうのではないかと不安になったため、ほわんと少し距離を置いてバンドを組むといった話題からも逃げるようになる。一方ほわんはレイジンとの出会いから自分はヒメコたち4人でバンドをやりたいと思っているが、ヒメコに避けられて何も言ってくれないのでヒメコのことがわからないでいた。そんな2人が6話でお互いの思いをぶつける。ヒメコは「今まで裏切られ続けたから今度も裏切られるんじゃないかと怖くなるから自分とバンドなんて組まないほうがいい、1人になりたい」と、ほわんは「今までヒメコのことを何にも理解しようとしていなかった、1話、2話と自分を助けてくれたヒメコが大好きで一緒にバンドをやりたいし、ずっと隣にいるよ」と伝える。この後2人は打ち解けヒメコの大切な場所である海でほわんの故郷の歌を一緒に歌う。これが6話であるがそのサブタイトルがこのアニメのオープニング曲である「ヒロメネス」という名前になっており(ヒロメネスはHERO NAMESからきている)、1話の路上ライブを見たほわんにとってヒメコたち3人は眩しいくらいに自分を照らすヒーローであり、自分もそんなヒーローになりたいというほわんの思いが綴られた曲がこの回にぴったりになっている。
ここまでヒメコとほわんの関係のエモさを書いたが、ルフユとデルミンの関係もまたエモい。
そんな2人がメインになる回は4話になる。4話でデルミンはルフユの落としたノートを拾って中身を見てしまう。その中身は特別になるために日々の日記をつけたり、デルミンとの仲良し度なるものが書かれていたのだ。ルフユは普通の存在であることが嫌でデルミンのような特別な存在になりたいのである。ノートの中身がみんなにバレたルフユは閉じこもってしまう、なんとか出てもらおうと声をかける3人だが「特別な存在であるデルミンには普通の存在である自分の気持ちなんてわからないよ」とルフユは答える。一方デルミンはデビルミント鬼龍族の落ちこぼれで村にいられなくなり、ミディシティーにきたところ特別な存在だと周りから言われ始めたことから特別じゃなくて普通になりたいと思っていたため、怒ってその場を去ってしまう。その後デルミンは自分たちは似たもの同士なのかもしれない、こんな2人なら友達なれるはずだと、ルフユに友達になってくださいと伝える。そして次第に2人は仲を深めていき、デルミンにとってルフユは特別な友人となる。4話の挿入歌であるno problem!!はそんな2人を表したいい曲なので是非!11話もまたデルミンとルフユの回で2人の進展具合、2人の成長をしっかりと描いていてとても良い回になっている。
ここまでほわんとヒメコ、デルミンとルフユの関係を書いて来たがましゅましゅの4人の関係もまた変化してどんどん良いものになっていく。ましゅましゅは結成当初自分たちの歌が「エールアンドレスポンス」という1話で4人が歌った、ヒメコが作詞作曲した歌しか持っていなくて、レイジンと対バンした際にはレイジンから君たちがどうしたいのかが分からない、このまま馴れ合いの音楽を続けるといいと厳しく理不尽なことを言われる。そしてフェスで披露する用の新曲にレイジンへのメッセージを込めようと考える4人。ヒメコが曲を作るのを変な形で応援する(こういうシーンがだいたいギャグになっている)3人は気晴らしのためヒメコをほわんの実家へ連れていく。ヒメコは4人で曲を作ろうと言い、これまでの4人の思い出から曲を作ることにする。そうしてできたプラットホームという新曲は、ましゅましゅの今までの思い出と、これからも自分たちは同じ場所(Mashumairesh!!)から4人で楽しみながらバンドを続けていくという思いが込められた曲になっている(エールアンドレスポンスとは違い作詞が4人になっている)。
この曲を披露し、「うちたちMashumaireshでした!」と言いライブは終了する。
このアニメは12話かけて丁寧にましゅましゅの結成、自分たちのあり方を確立して示すのを描いている。ましゅましゅとしてのライブを終えた4人はまた路上ライブを行うことにする。今の気持ちを表現するためにほわんたちが歌った曲とは?最終回のこのシーンを見た時には、きっと彼女達が愛おしくてたまらなくなっていることしょう。{netabare}

5.エモさが詰まっているましゅましゅの楽曲{netabare}~
①ヒロメネス
このアニメのオープニング曲で、作詞がほわんになっている。1話のほわんにとって他の3人はヒーローであり、自分もそんな3人にとってのヒーローになりたいという想いが詰め込まれた曲。
②キミのラプソディー
このアニメのエンディング曲で、作詞がマシマヒメコになっている。ヒメコのほわんへの想いが綴られている甘々な曲。
③まっしろスタートライン
1話の挿入歌で、ミディシティーに行くほわんの期待とこれから何かが起こることを予感させる曲。
④エールアンドレスポンス
1話でほわんが聞き、一緒にライブをした曲で、ヒメコが自分1人で作った曲。ほわんにとっては、目を閉じると流れてくるような思い出のある曲。
⑤No problem!!
4話の挿入歌で、作詞がデルミンとルフユになっている。正反対なようで似ている2人のための曲。cメロが特に最高なのでぜひフルバージョンで聴いてもらいたい。
⑥プラットホーム
12話の挿入歌で、ましゅましゅ4人で作った曲。これまでのましゅましゅの思い出が詰まった曲でこの曲を聴くだけで今までのシーンが蘇ってきて涙を誘われる。自分たちのこれからを歌っているようにも感じられたり、きっとまた帰ってくるよと視聴者に伝えようとしてるようにも感じられる。
ましゅましゅの曲のみ紹介したが、ドコユビ、レイジンの曲も彼女彼ら達を表した良い曲になっている。
レイジンの曲は彼女達の強さを表す曲、彼女たちにとって転機となった方向性の変化を示す曲、これからもこの姿勢を貫くという決意の曲などましゅましゅの曲と対比して聴いてみて欲しい。{netabare}

6.最後に
ましゅましゅ信者の筆者がここまでましゅましゅの良いところを語ってきたが、製作陣のましゅましゅへの愛がさまざまなところから伝わるからこそ良い作品になっていると思う。深く考えなくてもキャラクターは可愛く、楽曲は素晴らしく、ストーリーも面白いので楽しめるはずだ。ドコユビはドコユビで男4人の友情を深める様子が見ていてほっこりする。Mashumairesh!!がどのように生まれ、レイジンとの関わりからどんなあり方を見つけるのか。そして最後にほわん達が歌う曲は何なのか?ぜひ本編を楽しんでもらいたい。

投稿 : 2020/04/11
閲覧 : 341
サンキュー:

4

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