RFC さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
熱い戦いはさらにヒートアップ 戦術や恋愛模様も複雑化
原作未読。
1期が神がかり的に面白かったので、継続視聴。
【作品概要】
1期が主人公千早たちが1年生の頃の物語で、
創部、仲間集め、高校選手権予選→全国大会という流れでした。
今作2期では千早たちが2年生になってからの物語。
後輩が入部し、新たな問題が浮上。
かるた部組織としての奮闘が始まります。
【作品に対する感想】
重ね重ね申しますが、私は百人一首が超苦手です。
朝ぼらけ( )
の空欄を埋めなさい という問に対し、
朝ぼらけ( 朝はボケても夜ボケぬ )
って書いて職員室でしこたま怒られたほどの実力の持ち主です。
しかしこの作品はそんな私ですら強く惹きつけます。
それはやはり熱量たっぷりの熱い青春劇、成長物語であることと、
より戦術面で充実したバトルになっていること。
加えて魅力的なキャラ達の深堀ですよね。
2期になっても勢い衰えることなく、中だるみすることなく
駆け抜けていった秀作です。
1期が好きであれば、2期もおすすめです。
3期行ってきまーす♪
1)物語
同じルールで戦っているはずなのに、
あの手この手で飽きさせません。
今回はとくに戦術や駆け引きに重きを置いて戦っているのが
好印象でした。
予選と決勝でメンバーを入れ替えてみたり、
団体運命戦での絶対勝つ戦術とか面白かったですね。
対戦相手もまともな競技かるたの方だけとは限らなかったりで。
あと恋愛模様も微妙に動き始めていますね。
2)作画
相変わらず対戦時は大迫力です。
対戦前のキリっと引き締まった千早の表情が好きだったりします。
3)声優
大原崇(北央学園 須藤)さんの読み、すごいですよね。
4)音楽
ED「茜空」がお気に入り。
激しい戦いの本編の後にしっとりとした余韻がいい感じです。
5)キャラ
菫のマイナスを差し引いても他のキャラが5点に押し上げてくれます。
また、ちょい役でも印象に残るくらい、濃ゆいんですよね。
➀駒野勉
こ奴の成長が凄まじすぎてもうなんと言いますか。
分析屋は分析に満足して終わってしまうことが多々ありますが、
こ奴は分析結果から作戦を提示し、部を動かすところまでやってます。
登場時の「勉強だけができる人」ではなくなってます。
ちゃんと社会で生きていける人材になってます。
かるた部の最大の勝ち組ですね。
自分の強みを分かった上で努力し続けたから、急成長したと思います。
➁真島太一
器用貧乏過ぎて可哀想になってくる人。
誰か彼に光をあげてください。
ここまで本気にストイックで努力家でいい奴いませんよ。
女性が描く漫画のイケメンって受け付けないことが多いんですけど、
こ奴はホント心の底から応援したくなります。
「だって・でも使用禁止!」
➂綾瀬千早
相変わらずのかるたバカですが、いろんな経験を通じて
ちゃんと考えて成長していってます。
元々は耳の良さを武器にしたスピードホリックですが、
今期は多種多様な相手との対戦を経て駆け引きや戦術を
学んでいきます。
➃綿谷新
もともとかるたの力は問答無用でずば抜けていましたが、
それ以外の部分にも目を向け、人として成長していってます。
人として少しバランスが取れだした感じですね。
➄大江奏
育った環境か、教育ママですね。
やっぱり真島以外全員尻に敷かれそうです(笑
礼儀を重んじたバシッとした教育的指導、いい感じでした。
➅須藤暁人
1期ではドSの強敵という印象が強く、卒業してもうバイバイかと
思ってましたが、年齢関係なく戦うかるたの利点ですね。
高校卒業してからも登場します。
しかも競技者としてだけでなく読み手として登場したり
彼の人となりが深堀されてました。
⑦花野菫
そういう役割を与えられたのだと思いますが、印象最悪でした。
他人を自分のステータスの足しにしようという考え方が
まったく賛同できませんでした。
ただ中盤から後半にかけて「やれることをやろう」という姿勢に
少しだけ印象が変化しましたが。
6)印象深いシーン
試合はどれも素晴らしかったので、それ以外から。
{netabare}
➀新入生体験入部
どう反応していいかわからなかったです。
現役の世代の方から見るとどう映ってるんでしょう???
a)菫たちの言動はいたってまとも。
自分の主張がしっかりできていて、素晴らしい。
b)菫たちの言動は、ちょっと酷いけどまあ許容範囲。
c)菫たちの言動はあり得ません。酷すぎます。
こんなひどいやつ100人に1人いるかどうかですよ。
どうなんですかね?
➁優先順位ばらばらの2年生
これは面白い対比でした。
千早のは気持ちはわかるんですが、
普通はどっちつかずになって全て落っことしてしまう
ことが多いですね。
それが満たされるだけの仲間がいたっていうのが
彼女の持ってる何かなんでしょうね。
➂新 クイーンに語り掛ける
「俺らの好きなかるたの世界を豊かにしてるのは、人を増やして
教えて励まして支えてるチームを持っている人達の方やないか?」
自分のことしか見えてなかった新が、
大人な考え方ができるようになったと感じたシーンです。
彼の力は彼の努力で培ったものですが、それを示せる場を作って
くれてるのはものすごくたくさんの人なんですよね。
➃瑞沢高校 千葉情報国際高校に英文メッセージ
彼らずっと日本に住んでて日本語のほうが普通に使えるって
話じゃなかったですっけ?
➄奏 太一と千早を二人きりに
これは逆の意味で印象深かったです。
礼儀やルールにきっちりな奏がこんなやり方するかな?って。
オフィシャルな部としての活動に私情優先ってのは
「え?」って思いました。
{/netabare}