二足歩行したくない さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ラストの総力戦がすばらしかった
ソードアート・オンラインの劇場版。
2期の後の話で、キャラクターは総出演、総力戦で敵をたたき、悲しい過去を清算するため多くの人を犠牲にしようとする企みを阻止する、SAOらしい熱いストーリーでした。
SAOの、ALOの、GGOのキャラクターが集まって、とても勝てるはずのない相手を打破する様は圧巻です。これは劇場で見たかった。
舞台は新たに流行った「オーディナル・スケール」というゲームです。
それまでのVRMMORPGとは異なりヘルメット型デバイスでフルダイブするわけではなく、ヘッドセットのようなものを耳にかけて起動することで、覚醒状態で現実世界にモンスターやメニュー画面を表示させるARゲームという設定になっています。
AR端末のオーグマーを使用することで「オーディナル・スケール」を開始することができ、そこでの活躍により現実の店舗などでサービスを受けられるとしてます。
同じARが舞台の作品として"電脳コイル"を想起しました。
こちらはARモンスターが登場し、剣と魔法をもって戦う分、ゲーム要素が強いものになってますが、イメージとしては近いですね。
キリトはVRと違い現実の体を使用するARのアクションに不自由を感じており、オーディナル・スケールにはあまり熱中できず乗り気ではなかったのですが、このゲームでライフを失ったアスナの身に起きたある異変を契機として、オーディナル・スケールの恐ろしい計画に近づいていく展開となります。
SAOや茅場晶彦の存在が本作のキーとなることと、SAOやそれ以外の世界で登場したキャラクターが出演するため、本作からで楽しめる内容ではないかと思います。
1期、2期の視聴は必須ですね。
キャラは大勢出るのですが、全員に見せ場があるかというと微妙なところです。
やっぱりスポットがあたるのはキリトとアスナで、それ以外のキャラは賑やかしというか、シリカやリズベット、直葉、シオンがヒロインだった日が遠い昔のように思えます。
ただ、死んでしまったはずのあのキャラが最後近くで残像のように現れたのは盛り上がりました。
この演出は素晴らしかったです。
一方で、キリトとアスナのイチャつきっぷりが非常に問題で、アスナにいまいち魅力を感じない私としては不満でした。
本作で登場する新ヒロインもいるのですが、イチャラブ要素が皆無で、ただストーリーのキーキャラクターとして振る舞うだけ。
せっかくの良デザインなのに、赤面もしなければパンツも見せないとは何事かと、憤懣遣る方無かったです。
一方で、アスナはサービスショットが多いです。
押し倒されちゃいますしね。アスナファンには魅力をお届けできる内容かと思います。
ソードアート・オンラインらしい世界観を保ったまま、劇場版としてスケールアップしていて、かなり良い作品でした。
最後は3期に続くような鱗片を見せる形で終わります。
3期は前後に別れての合計3クールの長編なので、こちらも期待が持てそうです。