「pet(TVアニメ動画)」

総合得点
63.8
感想・評価
169
棚に入れた
556
ランキング
4204
★★★★☆ 3.1 (169)
物語
3.1
作画
3.1
声優
3.2
音楽
3.2
キャラ
3.0

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

サイコSF+裏社会もの

 原作は未読。
 他人の精神や意識に入ったり、精神操作系能力者を扱った作品自体はそう珍しいものでは
ないが、「ヤマ」、「タニ」、「鍵」といった記憶に関する設定が他では見られない独特なもの。
 これらの言葉に代表されるように他作品の精神操作系能力に較べて、記憶の改ざんよる
精神操作に重きを置いているところが興味深い。

 第1話ではよく分からない状態だったり、ヒロキと司は事情を知らない第三者的な
存在だったのが、第2話になると第1話のいきさつの色々が見えてきたりと意外性のある掴みが
いい。
 その後も大なり小なりの意外性があって飽きさせない展開が続く。
 序盤は優しく気弱そうだった司がかなり裏のあるキャラであったのは驚いたが、更に話が
進むと、司の本質は弱い人なのかなという気が。

 精神操作能力者を扱ったSFサスペンスものであるが、重きを置いているのは人間ドラマと
いった感じで、特にキャラの関係性に関してはヤマ親とペットという設定が印象的。
 ペットのヤマ親に対する絶対的な信頼性などはペットという言葉通り、飼い主に対する飼い犬の
態度そのものという感じで、その純粋な愛の描写が恐ろしくもある。
 キャラに関しては表と裏、現在と過去といった面が描かれるため、序盤と終盤では印象が変わる
キャラが多く、中でも司と桂木が印象深い。
 それを演じるキャストも素晴らしく、特に司役の谷山 紀章の演技は見事。
 他のキャストも安定感が感じられたが、主役のヒロキ役の植田 圭輔は下手ではないが、
いわゆる舞台俳優さんが本職のためか、他と比べてちょっと演技が浮き上がっていたように
感じられた。

 エンターテイメント性という点では作画、ストーリー共に地味なきらいがあったが、
ストーリーに関しては後半になるにつれて緊迫感を伴った面白みが増していき、ラストは少々の
ドンデン返しがありながらうまいこと締めたなかなか良いプロット。

 主要キャラが中国マフィアに所属しているためにがっつり中国語が使われているが、これが
作品にかなりリアリティを持たせている。
 まあ、流し見は難しくなるがw。

2020/04/09
2025/02/01 加筆・修正

投稿 : 2025/02/01
閲覧 : 323
サンキュー:

4

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