シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
設定は非現実的だけど、個々のエピソードは意外とオーソドックスなアイドルアニメ
秋元康プロデュースのデジタル声優アイドルグループを素材にしたアイドルアニメ。全12話。
物語は、ある日突然届いた怪しげな手紙によって集められた8人の少女が、アイドルユニット「22/7」(ナナブンノニジュウニ)としてデビューすることになる、みたいな流れ。結成の経緯、拠点となる芸能事務所の地下施設、活動方針を決める謎の「壁」の存在など、序盤はかなり非現実的で突拍子もない設定という印象で、なんとなく、少女歌劇レヴュースタァライトみたいなタイプの作品になるのかなとか想像したのですが、実際に観ていくと、個々のエピソードは意外とオーソドックスなお仕事アニメ的な内容でした。メンバーそれぞれに担当回を作って掘り下げていくので、流れの中で8人のキャラを自然に覚えていけますし、ひとつひとつの物語としても普通に面白かったです。個人的には、特に佐藤麗華や戸田ジュンの話が印象に残りました。一方、全体のストーリーに関しては、1クールですべてスッキリ解決というわけにはいきませんが、最終回もまあまあ盛り上がって、一区切りとしては悪くない終わり方だったと思います。
作画は普通に綺麗でしたが、ステージシーンについては特筆するほどではなし。音楽は、全メンバーに個別EDが用意されているなど、さすがに力が入っており、楽曲のレベルも悪くなかったです。声は、主人公の滝川みうなどは、かなり素人っぽい演技でしたが、役柄的には合っているので、あまり気になりませんでした。キャラは、斎藤ニコルがかわいかったです。
最後まで観終わって、当初の予想とはちょっと違う作風でしたが、まあまあ面白い作品でした。最終回を観ると、どうもそのうち2期がありそうな雰囲気だったので、そこそこ楽しみです。