「ドロヘドロ(TVアニメ動画)」

総合得点
78.1
感想・評価
359
棚に入れた
1580
ランキング
577
★★★★☆ 3.8 (359)
物語
3.7
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえずの簡単な感想

 原作は未読。
 他のレビューでも書いているが、異世界転送ものなどのように定番化された設定や世界観の
作品もその中で個別化を図っていく定型詩のような魅力があるが、やはり他にはない
オリジナリティのある作品に惹かれる。
 で極めつけの個性的作品が登場したという感じで、「よくもまあ、こんな話を考えついたなあ」と
いう感が。
 個性的と言えば、本作では魔法使いという存在が大きなファクターとなっているが、ここで
描かれる魔法使いは既存作品のそれとはまったく別モノ。

 映像的にはバイオレンスで残虐な描写が多々で、1話の冒頭からして主役のカイマンが魔法使いの
松村を切り刻むというところ始まるという、まあこの作品のカラーを象徴しているような出だし。
 ただ陰湿な感はほとんどなく、これはコメディテイスト、ポップ感のある絵、軽快な
テンポ感などが陰湿さを軽減しているように思えるが、加えて登場キャラ達の死生観や倫理観なども
軽減要素に繋がっているような感じ。この作品世界の面々は現代人のそれより、例えば
「ヴィンランド・サガ」などの世界のそれに近いような。

 世界観や設定が個性的なら登場キャラも個性的で、主役のカイマンと相棒のニカイドウは
カッコ良さと可愛らしさと面白さが共存しているような印象。
 これは敵対関係にある煙ファミリー、カスカベ博士やバウクス先生などのホールの人々、
「レストラン丹波」の魔法使い勢、更にはジョンソンやキクラゲなどの非人間キャラにも
言えそうな感じ。
 多くのキャラがえげつないことをやっているのに、憎めない愛すべき面々といった感じ。
 このキャラを支えるキャストの演技も秀逸。

 ストーリーもおざなりになっておらず、カイマンの過去を巡るミステリー展開が先行きを
気になるものにしている。
 凄いと思うのは、キャラ達がドタバタしているような展開は他作品だとストーリーの流れの中では
幕間的なものになることが多い中、ドタバタしつつもストーリーをちゃんと進めており、プロット
作りの上手さを感じる。

 混沌さをうまく表現した背景美術が見事で、作品世界を表現しつつ、アート的センスの良さも
感じるし、劇伴、OP、EDを手掛けた(K)NoW_NAMEの音楽も作品世界を盛り上げるのに
一役買っている。
 料理の描写もやけに旨そうで、特に餃子とミートパイは本当に食べたくなってしまった。

2020/04/08

投稿 : 2020/04/08
閲覧 : 264
サンキュー:

7

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