ウェスタンガール さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
この道は♪ いつか来た道♪
ああ、恥かしくも楽しかった頃。
ウエストミンスターの鐘と共に蘇る記憶は意外と鮮明だ。
小学5年といえば、女子が一足お先に成長し、方や男子といえば、置いてけぼりを食っていることも知らず、相も変わらずバカをやっている。注意されるのは男子ばかりで、逆にそれをエネルギーに拍車がかかっていたような頃だ。
そんな毎日に温かく寄り添いながら“大人子供”的目線を加えた原作と、“みなみけ”でもタッグを組む鴻野貴光氏の冴えた構成力が光る作品だ。
中でも、一時限目の“グラグラ”から、圧倒的な存在感を発揮するのが、MAKOさん演じる“相原カズミ”である。
主人公の“リョータ”と彼の幼なじみ“チカ”の間に投げ込んでくる、思いもかけない変化球がクセになる。一瞬の間に、それも無感動なお約束の劇画的シリアス顔で迫ってくる美少女である。
“カンサツニッキ”で見せてくれたパフォーマンスと、最終2話“ユビキリ”でリョータに見せた思いやりにはハラハラさせられたが、彼女の言葉をそのまま返すなら『ナイスガッツ!!』であった。
それにしても、皆の日常が、一日でも早く戻ってくることを願うばかりである。