タック二階堂 さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
イライラ度MAXのラブストーリー。
詳細は公式でも。
まあ、あらすじなどは他に譲るとして、とにかく
主人公の眞一郎に対するイライラを我慢する耐久戦の
ようなラブストーリーです。
エキセントリックな少女・乃絵、同居する幼なじみの
比呂美、眞一郎の親友の彼女で一つ上の幼なじみ・
愛子。
この3人のヒロインの間をフラフラ、決着もつけず、
その時々で想いをぶつけるから、それぞれが本気に
なります。なのに、眞一郎はまったくの唐変木で
鈍感、しかもデリカシーのかけらもない。
なのに、なぜかモテモテなんですね、これが。
特にラスト近くは酷い振る舞い。
ひとり暮らしを始めた比呂美のことをチャリで追いか
けて、好きな気持ちを伝えたくせに、祭りでは踊り
ながら、心にあるのは乃絵。
絵本を描けたのは乃絵のおかげだ、と比呂美を
ほったらかしで探しに行くが、乃絵は木から落ちて
骨折してしまいます。
{netabare}
そんな乃絵に絵本を見せに行き、言ったことは
「比呂美が好きだ」。で、乃絵がよく歌っていた
アブラムシの歌「眞一郎の心の底には湯浅比呂美」
だって……。{/netabare}
08年の作品ですが、作画がそんなに古さを感じさせ
ないのは、P.A.WORKSだからでしょうね。
ま、こんなロクでもない主人公を描けるのは、
岡田マリーさんだからでしょうかな。
よくできたストーリーだと思いますよ。
でも、眞一郎のせいで全然好きじゃない。
そういう作品になりました。