薄雪草 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
芸術をつくる人
最後の晩餐。ダ・ヴィンチ
最後の審判。ミケランジェロ
本物を見たことはないけれど、圧倒的な存在感をその作品は放っているそうです。
壁画、特に宗教画は、滅多なことではお目にはかかれません。
サイズがありすぎて船にだって載せられません。
額装できないから美術館での展示もできません。
制作現場に立ち入ることなんて、なおさら不可能です。
ちょっと縁遠いですね。
とは言え、画家の "生々しい筆遣い" に触れえる機会がないというわけではないんです。
一つは、画家や画廊が開く個展に行くことです。
もう一つは、学芸員による解説会に出向くことです。
私が一番好きなのは、個展です。
なにより良いのは、描いた本人に会えるということです。
作者ご自身の語り口、生ける表情もそうだけど、ときにはデッサン画を見せていただけたり、即興のクロッキーを書いていただける幸運にも巡り合えることもあります。
そういうチャンスは唯一の宝物になります。
絵は旺盛に物語るのです。
私はそれに酔いしれたいのです。
アルテなら、いったいどんなお話を聞かせてくれるかしら。
1話め? それとも7話め?
いいえ、きっと1クール分では足らないくらいのお話を聞かせてくれるような気がします。
なぜって、彼女は、一本の線のために、千本の線を引くのだもの。
一点の色を出すためだけに、千回も絵具を調えるのですもの。
彼女の寝ても覚めてものすべてが、投影されているのだもの。
きっとステキなお話だわ。
あぁ、アルテに会ってみたいなぁ。