退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
非常に勿体ない作品
最後まで見終わった後だからこそ言える。「恋する小惑星」は非常に素晴らしい作品であると。何故わざわざこのような書き方をするかというと、このアニメの真価は後半になるにつれて徐々に発揮されていくからである。他のキャラより相対的に存在感のない主人公二人、キレが良いとは言えないボケやツッコミ、天文学や地理学のお堅い話、といった、視聴継続を妨げてしまうような要素がこの作品には多々見受けられる。そのため、早々に切ってしまった人がいるというのは十分理解できる(かく言う私も、序盤は何度も切ろうとした)。しかし、そういった人達には是非、騙されたと思ってもう一度最後まで見直して頂きたい。このアニメのターニングポイントは、総集編を挟んだ第7話である。この話を起点として、この「恋する小惑星」というアニメは前話までと比べて大きな変貌を遂げる。この回からは普通の日常系にはあまり見られないような演出や展開を繰り広げ、第9話で遂に最高潮を迎える。私はこの第9話を見終えた後、暫し呆然としていた。このアニメを見続けて良かった。心からそう思えた。だからこそ、私はこの作品は非常に「勿体ない」と感じる。本当に素晴らしい作品であるのに、序盤のせいでそうと気づく人が少ないからである。
既に切ってしまった人、またはこれから見る予定のある人には、序盤の冗長さをどうにか我慢し、この素晴らしい作品を存分に味わって欲しいものだ。