タック二階堂 さんの感想・評価
3.3
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ここは天国じゃないんだ! かと言って地獄でもない。
詳細は公式でも。
冒頭、まるで「天気の子」のように上空から、真っ逆
さまに落ちていく少女。その後、繭によって生まれる
天使?のラッカとなる。
頭に輪っかをつけ、背中には灰色の羽が生えます。
灰羽と呼ばれ、オールドホームで集まって暮らして
います。幸せそうに。
世話役のレキほか、先輩灰羽たちは甲斐甲斐しく
ラッカの面倒をみます。
しかし、あるとき仲間のクウが巣立ちの日を迎えた
ことから、ラッカは…
というお話です。
いやあ、暗いのなんの。
陰鬱という言葉がふさわしい、暗い暗い鬱なお話。
特にクウが巣立ってからは、より一層暗い。
そして、常に側にいたレキが巣立つ最終話付近は、
暗いどころか、おどろおどろしいまでの鬱さ。
若い天使たちが楽しそうに暮らしているはずなのに、
漂う陰鬱さ。劇伴もまた、バイオリンベースの、
暗い暗い楽曲ばかり。
画面も、まるで「げんしけん」みたいな、トーンが
どん暗い地味で真っ暗な感じ。
ま、新型コロナで鬱な世の中にピッタリな、地の底
まで落ち込んでいきたい人には向いている、とにかく
暗くてジメジメした作品です。
ストーリーは、んー…
結局、灰羽ってなんなのよ。
巣立ってどうなるのよ。
罪憑きってなんなのよ。
そもそも、ここはどこよ?
そんな疑問に、何ひとつ明確な答えを示さず、
綺麗にまとめた感じでいますが、頭ん中は???
しかありませんでした。
こういうのを雰囲気アニメっていうんでしょうね。