アミリュ さんの感想・評価
3.6
物語 : 1.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
顔芸を楽しむアニメ?少年漫画とアナーキーとのアンバランス、主人公を気に入ればオススメ
ギャンブルでカーストを決める学校を物語にしたギャンブルバトルです。
主人公はどんな境涯に陥っても人生を最大限楽しめる凄まじいキャラクターです。
ポジティブで非常に洞察力に優れ、聖女の様な慈悲を見せたかと思えば冷酷に切り捨てる…
好き嫌いはあるかと思いますが、私はこの主人公に惚れました。
勝利をつかんだなら勝者として愉悦し、敗者となれば奴隷としてのロールを楽しむ…
どんな状況も精一杯楽しみ力強く生きる生き様を見習いたいものです。
印象的だったのは
{netabare} ゲームに敗北し一気にカーストの底辺に陥落してしまったシーン。
今まで媚を売ってたクラスメイトが大きくハゲタカの様に態度を変え主人公を搾取しようとしたのですが…
中々群衆倫理も捉えてて好印象です。
相手をドン引きさせる事で危機を逃れるテクニックは人生で是非生かしたいですね。 {/netabare}
作画は凝ってると言えばそこまで凝ってはいないように思いましたが、顔芸的な狂いにサイケデリッキングな雰囲気は中々良いものと思いました。
ジャズテイストな音楽も好印象です。
不規則で突拍子もない乱れが作風に非常に合ってます。
ディストピアでブラックな冷淡な作風と思いきやワンピースのような少年漫画的を思わせる暑苦しい展開は初期に提示した世界観とミスマッチで肩透かしを喰らいました。
個人的に機械のような合理主義とスリルジャンキーの揺れ・矛盾をとことん楽しませてくれるとばかり思ってたので、無駄に熱血な展開が合いませんでした。
主人公や色々ぶっ飛んでる登場人物を好意的に見れれば結構楽しめるかと思います。
苦しい現実だからこそ彼女から生きるパワーを学びたいものですね。