STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
原作は未読。
モチーフの天文学は悪くないし、キャラクターは可愛いしで、序盤から良い印象はあったが、
当たり障りのない感じで今一つ引っ掛かりが弱い感もあった。
個人的に面白みを感じだしたのが中盤以降、天文に加え、地質も加味されたモチーフネタが次第に
ディープなものになってから。
学校側の事情で合併した地学部だが、それによって天文班と地質班、新たに興味を持つ世界が
広がっていく過程がいい。
テーマ性としては夢を追うことに重きを置いているようで、夢に向けて動きだした木ノ幡 みらと
真中 あおや猪瀬 舞、遠い目標であるためそこに向けてゆっくり歩んでいく森野 真理、まだ自身の
夢が見つけられない桜井 美景といった具合に夢に対する様々なスタンスが描かれていていたが、
そういう点で目標こそ叶えられなかったが、最終話の石垣島でのきら星チャレンジはまさに締めに
相応しい内容。
ただ、このきら星チャレンジを最終話として逆算してシリーズ構成をしたような感じで、作中の
時間経過が早すぎ。
そのため、この手の作品では定番の学校行事や季節イベントがかなり無くなってしまった。
この辺は日常系の売りとも言うべきものだけになんとも勿体ない。
キャラクターに関しても地学部では3年生が卒業したと思ったら、終わり近くに新1年生が
加わったり、部員以外も地学部に近しい鈴矢 萌や新聞部がいて、更にその姉妹がいたり、そのうえ
終盤のきら星チャレンジ参加者も新キャラとして登場、といった具合で1クールものにしては
ちょっとキャラ数が多すぎたような。
ストーリーが激しく動き、その展開が売りのような作品だと多いキャラでもそう問題なかったり
するが、本作のような日常系作品だと緩やかなキャラ同士の交流がメインだったりするので、
これだけのキャラ数だとどうしてもそれぞれの印象は薄まってしまう。
これは主役のみらとあおに関しても言えることで、更に描写比重を主役に置くような作りでは
なかったため、余計にそう感じてしまう。
全体的には色々なことをやろうとして、全体に広く浅くなってしまったような印象。
2020/03/31