ミュラー さんの感想・評価
3.5
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とっても気持ちの悪いアニメ
人間の内面をこれでもかと描き出すアニメ。
おじさんや暑苦しい男ばかりが出演し、現実離れした頭の中のイメージ世界を奔走する。
キャラデザインも、わざとなのか若干歪んだ造形で、気味悪さが増大している。
人間の記憶には「ヤマ」と「タニ」があり、そこを基準に人格が形成されているというバックボーンで物語りが進む。
ヤマやタニを崩せば、人格そのものが崩壊するらしい。
人殺しではないが、精神的な破壊でターゲットを廃人にする。
中国ととても密接に関連した強大な犯罪組織?を中心に物語が展開する。
登場人物が少ないのに分かりずらい。
魅力ある展開ではあるが、どちらかというと変なアニメに分類される。こういうのが好きな人以外にはおすすめできないかなあ。
ヒトの心象風景ってもっと気味悪くてグロい気がするが、そこを小綺麗に描いているのがマイナスじゃないかと思ったり。
まあ、これが最終話のヤマの風景に繋がっているのだとすると、致し方ないのかも。
{netabare}それにしても、最後のシーンが林さんのヤマの風景だとしたら、連れてきても復活するのは林さんをヤマ親に持つ人だけじゃないかなあ。たとえ連れてきても全快するとは限らないんじゃないかなあ、などと冷めた目で見てしまった。{/netabare}
ついでながら、今期のアニメにはお気に入りのOP、ED曲がなかなか無かったが、本作品のED曲は良かったです。