やまげん さんの感想・評価
3.1
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ザルに感じる
原作未読。
鋼人七瀬の話がメインなのだけれど、2つの疑問が最後まで消えず、なんだか物語に集中できなかった。
{netabare}1つ。
九郎や六花の能力を誤解しているのかもしれないが、未来を決定できる能力とは、自分の望む未来を無から作り出せる能力ではないはず。
鋼人七瀬はたくさんの人の想像力が元となって生まれたということだけど、その理屈でいったら、雪女とか雪男、口裂け女なんかも生まれてしかるべきなのではなかろうか。
さらにいえば、サンタクロースなんかも実体を持って生まれないだろうか。
なぜなら、これらはまとめサイトなんかなくても、たくさんの人が想像しているだろうから。
まとめサイトで誘導して鋼人七瀬を生んだ、というのが、いまいち納得できなかった。
2つ。
4つの虚構で鋼人七瀬を消滅させるということだが、掲示板に投稿して見る人の考え方を変えるというのが、無理がある。
たとえば、新しい証拠発見!それによって新事実発見!など、証拠と事実をあげて主張を展開するならついてくる人もいると思うけど、単なる推論をいくら積み重ねても、それに流される人は多くないのではないだろうか。
あと、そもそもの問題として、琴子の書き込みは文章が長すぎて、読んでくれる人は少ないと思う。
物理的な戦闘を伴わない戦略で魅せる系の作品を作るのは相当に大変だとは思うのだけど、それにしてもちょっとお粗末に感じた。 {/netabare}
ただ、琴子のキャラはかわいかった。