ゼルミナ さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
風景と文化、そこを旅するキャラクターが良かった
2020鑑了。原作ゲーム大ファン。
自称型月信者。
まずは、スタッフ、キャストの皆様をお疲れ様と労いたい。
人気ゲームのアニメ化という事で、ひとかたならぬご苦労があったと思います。個人的には楽しませていただきました。
全体としてキャラクターの扱いに気遣いが嬉しかった作品。
とにもかくにもギルガメッシュがカッコ良かったアニメ(笑)
関智一さんの芝居が本当に素晴らしかった。
あと、ロマニ、ダヴィンチちゃんをはじめとするカルデアスタッフもきちんと描写し、FGOに不可欠な、サーヴァントの退去(別れ)に最終回を丸々さいてくれたのも嬉しい点。
展開としては、前半の「おつかい編」とでも言うべき期間が本当に好きでしたねー
風景の描写、街の人々の暮らしや文化の描写が細やかで美しく、ドラマ的に主人公たちがそこに関わっていく過程は本当にワクワクする。
そして、サーヴァント達との邂逅と交流。
これから始まるであろう凄惨な戦いを匂わせながらの心温まる飲み会、というのはやはり良い。大好き。
アクションも、ゲームでは見られない武器の使い方などを積極的に入れてきて楽しかった。
んで、
肝心の後半戦なのだが…正直うーん。
既述の通り、キャラクターは頑張って動かしてると思うのだが、登場キャラクターが増えるにつれて、戦闘の全体像を想像、把握、管理がおぼつかなくなっていったように思う。
ケツアルコアトル戦以降の戦闘の全てが、敵に向かって見方が三々五々突撃し、跳ね飛ばされ…を繰り返してるようにしか見えなくなってしまっていた。
前半では若干あったサーヴァント同士の連携も減り、その割に戦闘中の小芝居が増え…結果、テンポが悪くなっている。
冥界に行って以降のラストバトルは本当にもっさりしてて寝そうになった。
クライマックスなのに!クライマックスなのにぃ!!(笑)
山の翁に関しては、描写云々ではなく、シーン全体の不出来における犠牲者ということであろう。
好きな所はたくさんあるのだが、「終局特異点アニメ化!」と聞いて不安を覚えたのも確か。
それにしてもアクションシーンの管理がはっきりと下手な作品って久しぶりに見た感だなぁ(笑)