STONE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
とりあえずの簡単な感想
本作が放映されたクール(2020年1〜3月)は本作を含めて、「バビロン」(1月で
終わっちゃったけど)、「pet」と人間の精神や意識をモチーフにしたSFサスペンスが集まった感が
あったが、その中でもミステリー的面白さが強かったのが本作。
他者の意識に入ることで問題解決を図ろうとする作品はこれまでもあったけど、過去作品からの
上積みもあるのか、既出作品に較べてより内容が凝っていた印象。
凝っていたがゆえに後半はイドの中のイドといった意識の多重構造といった状況も出てきたりで、
ちゃんと観ていないとどこまでが現実が判りづらくもある。
一連の事件の黒幕は局長の早瀬浦 宅彦。
ジョン・ウォーカーの風貌から一番それっぽく、それゆえに逆に一番ミスリード的キャラだと
思われていただけに、ある意味では予想外かも。
ストーリーとは別にイドのイマジネーション世界の描写が、前衛アートのようでもあって
面白かった。
キャラも魅力的な人が多かったが、やはり主役の鳴瓢 秋人が際立つ。中の人である
津田 健次郎氏の悲しみ怒りといった感情表現の演技が素晴らしかった。
2020/03/28
2020/03/29 脱字修正