ミュラー さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
最終回が素晴らしい
地下アイドルのオタク集団のお話。主人公が割と美人系の女性であることが特殊な点か。
普通、オタクの行動を外からみると、まず気持ち悪いという感想になるのだが、ここまで極端に振ると、それはそれで面白くなる。
特に面白くしているのは、我々が知る由もないアイドル側の描写も多いことだ。
ファンの思いと、それをうけるアイドル側の思い。それぞれの食い違いを描いており、それこそが、このアニメの面白さの本質だろう。
推しに合うために始発に乗ったり、猛暑日に半日以上屋外で待っていたり、
イベントで良い席確保のため、全力疾走とか、体力勝負の描写が多く、
スポーツのような感覚を受ける。
と思ったら主人公の女性のCVはあのダンベル何キロ持てるで主演をやったファイルーズあいさんだった。
それにしてもすごいのは、地下アイドルグループの楽曲、ダンスの創作、およびそれにあったファンのオタ芸、合いの手を考えてやり切るところにある。
これ、かなり製作ハードル高い内容だと思うが、よくこなしていると感心した。
あと、アイドル側の作画(イフェクト)がやたら気合入ったものになっているのもなんだか笑える。
それにしても、こんなに美形アイドルグループだったら、すぐに全国区になっちゃうんじゃないの?
地方アイドルならもっと地域性を出しても良かったかなあと思いました。
という感想を11話までで書いていたのだけど、最終12話が・・。
この12話だけは完全アイドル側のお話。過去のアイドル仲間が先に武道館行きを決め、ステージは成功させたが、その裏で地方の中堅アイドルとしての郷愁を感じさせる演出には感動。裏方さんも含めてね。
これまでの11話はお膳立てでしかなかった、と思えるほどの神回でした。
この回だけで本作の評価は爆上がりです。