タック二階堂 さんの感想・評価

4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

ラジオを止めるな！

詳細は公式でも。

まるで「推し武道」のえりぴよみたいな金髪のガチャ
ガチャしたおねえさん・ミナレが、男に振られて、
飲み屋でクダ巻いていたところ、隣に座っていた
おじさんラジオディレクターの麻藤にからんだ音源を
翌日に放送で使われてしまいます。

怒って放送局に乗り込んだミナレは、なぜか生放送に
出演することに…

というお話です。

いやー、ファイルーズあいさん、ご活躍ですね…って
え？ 別人？ というくらい、推し武道のえりぴよみが
あります。杉山里穂さんという、まあ道民キャス
ティングです。

前期「なつなぐ！」は失敗でしたが、今期も「球詠」
（埼玉県越谷市）をフィーチャーしているように、
この作品もガッツリ札幌とコラボっています。

FMのナビゲーターというテーマは新鮮ですね。
初回は、ちょっとアバンが長すぎて、もういいよ感
はありましたが、ミナレのキャラクター、トーク力
は十分に伝わりましたね。
1点気になるのは、キャラクターの「目」。
影なのか、灰色の丸が瞳なのかなんなのかって、
気になって気になって。複眼かなって。

北海道アニメだけど、キャスティングはヒロインの
ミナレだけ……。市ノ瀬加那さんとか起用しても…
ね。

とりあえず期待できそうな感じではありますよ。
継続視聴します。

=====第2話視聴後、追記です。
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ミナレが仕事をすっぽかして、お祭りの後にクビに
なってしまうかもしれないという話に…

一方、麻藤はミナレにFMパーソナリティの素質を
感じ、本格的に引き入れようと画策します。

そしてラストに謎の男が写真を見て回想し、鼻血を。
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というお話です。

2話で大きくハネましたね。
リゼロに俺ガイルにSAOAと、ビッグタイトルが
軒並み延期になった今期において、これが最大の台風
の目になる可能性が出てきました。

過去作に照らし合わせてみると、テーストは「ヒナ
まつり」っぽい感じでしょうか。
キャラな感じや、ギャグベースの中にもエモさがある
という意味でも。
であれば、かなり期待ができそうな雰囲気があります
ね。ちょっと楽しみです。
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
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！？

MRSにオカルト的なFAXを送ってきたのは、なんと
ミナレのアパートの1階に住む沖でした。

これはオイシイとばかりにミナレと瑞穂が向かうと
なんと部屋の中は護符や盛り塩などがされており、
肉の腐敗臭が立ち込めていました。
そして、天井からおびただしい血が滴り落ちて…
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というお話。

大きく話が転換し、しかも次回に続きますね。
まあ、どうせ前の住人が屋根裏に残したラム肉
とかだとは思いますけどｗ

随所に北海道ならではの表現が出てきますね。
たとえば今回では、中原の姉が旦那とケンカして
出てきたというエピソード。

中原の「別にたいしたことねえべさ、“ニュークラ”
ぐらい許したらいいべ」との言葉に、姉が一言。

「ニューじゃねえよ！ キャバだから」

これ、内地の人は意味分かんないと思いますが、
札幌ではこちらのキャバクラを「ニュークラ」と
呼びます。そして、札幌のキャバクラというのは
こちらでいうところの「セクキャバ」になります。

こういった、道民なら知ってる小ネタみたいな
ものを散りばめていますねｗ
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=====最終話視聴後、感想です。
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リスナー参加型企画を立ち上げ、その第1回目の
生放送に臨んだミナレでしたが、なんと放送中
胆振地方を震源とするM6.8の大地震が発生。
最大震度6強という揺れで、道内全体が停電する
という事態に。

災害発生時のテンプレ原稿を詠みつつ、ミナレは
停電の中、自分の声で勇気づけられる人たちの
存在を知ります。

「災害時こそ、ラジオを止めるな！」
という真藤の声に、ミナレはリスナーからの
メッセージを読み続けるのでした。
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という最終話です。

巻き込まれるような形で真藤にラジオパーソナリ
ティをやらされてしまったミナレ。番組を作り、
自分の声を発信するという体験を通じて、成長
しながら腹をくくるといったストーリーです。

笑いあり、涙あり、サスペンスあり、ラブ
ストーリーありと、あるゆる要素が盛り込まれ
1クールで骨格のしっかりした良作品に仕上がって
います。

主役・ミナレのCVに抜擢されたのは杉山里穂
さん。2017年デビューで4年目の声優ですが、
いわゆるガッツリと座長を務めるのは2作目。
北海道出身ということもあっての起用ですが、
パワーがあって演技力も高く、ベストマッチ
なキャスティングだったと思います。

作画・キャラデザは高いレベルで可もなく、
不可もない感じです。あ、音楽も。
ちょっと眼球に瞳のほかに、影だろう灰色の
●があるのが気になりました。

ラジオというのは、テレビよりも自由度が
高く、しかもリスナーとの距離が近い、面白い
メディアということを良く伝えています。
また、札幌にガッツリとタイアップした作品
ということで、道民ならおっと思うような
景色や固有名詞がポンポン出てきますね。

アニメ作品は中高生が主役のものが多い中、
ちゃんと大人の物語として、しっかりとした
ストーリーを見せてくれる作品です。
このような時期に、1度も落とすことなく、
最後まで高いクオリティで放送したという
制作陣の頑張りにも感謝です。
どちらかというとターゲットの年齢層が高め
の作品ですが、文句なしでオススメです。
{/netabare}