タック二階堂 さんの感想・評価
3.4
物語 : 1.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
ビッグコンテンツの終焉。
詳細は1、2期やアリシゼーションをすべて観てください。
というわけで、トータル4クールという今どきのアニメでは出色のロングラン作品も、いろいろありながら完結編のクールがやっと始動です。
いや、覚悟はしていましたが長い長い……。
初回は、言うまでもないけどシノのん登場のところから。
で、リーファがオークの男を助けたり、アスナがモブのプレイヤーたち殲滅で疲労しているところにクライン登場とか、まさにキャラの“棚卸し”状態です。
リアル世界で妹や遼太郎が、あのネットワーク島(なんていう島か忘れた。ラースだっけ?)にいなかったのに、どうやってアンダーワールドに来た? とか、そもそもアカウントが無いとか言ってなかった? とか。そういうことの理由とか経緯も、これから語られていくんでしょう。
乗りかかった船なので最後まで観ますが、ぶっちゃけ飽きちゃってます。脇道にそれる展開が多すぎて……。
=====第14話視聴後、追記です。
{netabare}
なんていうか……。
お前らが勝手に巻き込んだくせに、キリト君に顔向けできないも何もないだろって感じです。
{/netabare}
=====第15話視聴後、追記です。
{netabare}
過去キャラ棚卸しシリーズは続きます。さらに、アンダーワールドの局地戦は、まだ続くんですね。
完全に飽きてるんですけどね。ここまで観ちゃったからね……。
{/netabare}
=====第17話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
誰だかよくわからない悪役が、キリトを人質にアスナ達を降伏させ、意識のないキリトをいたぶります。
と、そこに誰だかよくわからない騎士が飛んできてバトル。負けそうになったら誰だかよくわからない女の子が来て、マクロスみたいに歌い出すと騎士が力を取り戻し再びバトル。しかし、両腕を切り落とされ、結局はふたりともあっさり死にます。
で、リアル世界で裏切り者の柳井に撃たれた比嘉ですが、お姉さんに助けられて、死亡フラグを立てた後、ラップトップPCでアスナ、しのノン、リーファの記憶をキリトに転送します。すると、キリトは教室で目を覚まして「なんだ夢か」と。
{/netabare}
なんですかこれ?
なんで誰だかよくわからない奴同士のバトルを見せられてるんだ? しかも、ご丁寧に長々と悪役の誰かの回想シーンまで。何これ? その悪役の男はキリトの弟なの? で、腎臓移植されたの?
たぶん違うと思うけど、キャラの描き分けができてないから、回想のあの日本人がキリトにしか見えない。
どうするかなー。正直まったく面白くない……。
これ、最大の失敗は無駄に4クールも確保したことにある気がします。こんな内容、2クールでギュッとまとめられたのでは? アリスとユージオ、アドミニストレーターの話が1クール。今やってるアンダーワールド編が1クールでいいでしょ。
グダグダ長丁場にしたもんだから、間延びして面白くなくなってるとしか思えません。
{/netabare}
=====第18話視聴後、追記です。
{netabare}
観終わった後、思わず声が出ました。
うぜえ…
ここまで引っ張り過ぎなんですよ。
{/netabare}
=====第21話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
一転、リアルワールドの話に戻ります。
菊岡と比嘉が緊急加速フェイズ解除のため、いろいろと作業をします。
一方、アリスを奪われたと知った米軍? は、三下たちがガブリエルとヴァサゴが死んでいるのを知るや、ラースにプラスチック爆弾を仕掛けて逃亡を企てますよ。
それを知った菊岡や……、誰だろうね、黒服の凛子の部下? がエンジンルームに向かいますが、そこには敵のオネエ言葉の戦闘員がいて銃撃戦に。そこに、ロボットが現れて撃退。そのロボットは、なんと茅場晶彦でしたよ。
凛子は「晶彦さん! キリトくんの最大のライバルなら奇跡を起こしてみせてよ」とかなんとか言って、活動停止になったロボットが再起動してプラスチック爆弾を、こう、自分の手の中で爆破させてラースを守って……。
{/netabare}
というお話です。
いったい、我々は何を見せられているんだ?
なんでロボットが茅場???
ていうか、1期のラスボスだろうよ。とっくに死んでいるでしょうが。
しかも、そもそもの元凶はお前だろうにという奴が、みんなを守るために身を犠牲にして助けるとか、何ちょっとイイ話風にやってんだ茶番を。
しかも茅場ロボのクソダサいキャラデザw ギャバンかよっ!wwwww
なんでここに来て笑わせにきているんだ?
そして前回ラストのキリトとアスナのシーンが最後に来るわけですが、なーんも進まず、手をつないで羽が生えて飛んでいっただけ。いくらリアル世界の時間経過と違うって言ったって……。
これもう、制作陣も「アニメ化は失敗だったなぁ」って思いながら作っているんじゃないんですかね。なんかもう、いろいろとアレ……。
4クール観てきたので、ここで切るのが癪だという、ただその1点だけで我慢して観ています。ハッキリ言って、何も面白くない。
{/netabare}
=====第22話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
リアルワールドで、アリスが凛子とともに記者会見に臨みます。
凛子は、アリスを真正人工汎用知能としてお披露目の記者会見をやっていたのでした。質疑応答で「アンドロイドなら頭蓋を割って脳の構造を見せろ」と言う記者に、アリスは「なら、あなたが人間であるという証拠として頭蓋を割って脳を見せてから言ってください」と。凛子は、今後はAIも人間になるので、人間と同等の人権を認めてほしいと。おいおい、AIは人間と結婚したり、家族を持ったりするようになると。
そんな記者会見などが行われているのですが、いまだにアンダーワールドから戻れないキリトとアスナ。そんなとき、アリスにはガンダムのニュータイプが感じるように、キリトの目覚めを察知して記者会見の途中で退出するのでした。はたして、キリトとアリス、アスナはいったい……?
{/netabare}
というお話です。
ん?
1週、観逃しましたっけ?
そのぐらい、唐突な始まり。まあ、前回のラストでキリトとアスナが残されたUWで200年過ごすために、羽が生えて飛んでいったシーンで「はい、この話終了」だったんですね。そこは語らないと。もし語るなら「ソードアート・オンライン War of UnderWorld Afterstory」的な外伝とか作れればいいなあという色気も持たせたのかも。知らんけど。
でまあ、相変わらず原作未読でアニメだけ観ている人には、何が何だか分からない理屈とテクノロジーてんこ盛りで説明されます。
なに? 要するにUWで200年が経過したから自動的にログアウトできたの? で、その200年の記憶は脳の容量オーバーだから消さなきゃならないのに、比嘉がバックアップとしてコピー取っておいたの? で、そのコピーのキリトと喋っているの? で、そのテクノロジーと同じ技術で茅場のコピーも取っていたっていうの? などなど。
そういうところが全部、ろくに説明されない(してはいるんだろうけど、専門用語もりだくさんで理解できない)ので、どうしてこうなった?感がすごい。しかも、あらすじで書いたとおり、いきなりアリスがRWでアリスのままで記者会見やってるって……。いろいろ経験させた上で、その脳をAIとして活用させるのはわかるけど、じゃあ、そのボディはどうしたわけ? 今まで製作していて、エヴァのLCLみたいなのに保存されていたとか、そういうシーンあった?
4クールもやっておいて、この説明不足さ、唐突な場面展開。長々と、なんでこんなアニメを観てしまったんだろうという徒労感に苛まれたラス前回でした。やれやれ……。
{/netabare}
=====最終話視聴後、追記です。
{netabare}{netabare}
リアルワールドでの生活にストレスを感じているアリス。ついに凛子のもとから行方をくらまし、キリトのもとへ。宅配便でね。
で、キリトの家に一泊することになるアリス。キリトに案内され、剣道の道場へ。ソードを竹刀に持ち替え、手合わせを。うん。竹刀が弾け飛び、頭突きでキリトを倒しますよ。
で、キリトが進路を変えて工業大に進んで、海洋なんちゃらの研究所に入りたいなんて言い出したあと、夜中の3時。アリスの脳内?にメールが届きます。差出人は不明。で、なぞなぞみたいな言葉を解き明かすとIPアドレス。で、なぜかそのアドレスをたどるとアンダーワールド(UW)に行けるなんてことをキリトが言い出します。
で、アスナも呼び出して、3人で凛子のもとへ。夜中3時過ぎに? で、凛子は、分かったわとばかりにUWへの転送ベッドに寝かせ、送り出しますよと。転送された先は、あれから200年後のUW……の宇宙空間。と、そこに2機のコアファイターみたいなのが飛んできて、口のおばけみたいなモンスターと戦っていますよ。もうダメかというところでキリトが、アスナが、アリスが、リリース・リコレクションとかで殲滅して、ガンダムばりに地球(のような何か)に手を差し伸ばして終了。
で? 前回の比嘉とキリトのコピーしたUWでの記憶ってやつは?
てか、消えた茅場ロボとガブリエルの死体は?
なんてもんは、すべて投げっぱなしですよ。次のクールでなにか関わってくるのかもね、知らんけど。
最後に字幕で「この話はここで終わる。だが、キリトやアスナ、アリス、リーファなどの戦いはこれからだ」って説明しちゃって、もはやいったい何期になるのかわからない『ソードアート・オンライン プログレッシブ』制作始動なんてな告知でおしまい。
{/netabare}
いやもう、やらかしレベルで酷い最終回でした。
ほかの方もご指摘のように、ビッグコンテンツだけに潤沢な予算を投下し、近年では前代未聞の4クールを確保。しかし、序盤こそ楽しめたものの、中盤以降はだらだらと話を引き伸ばすだけの展開。特に「War of UnderWorld」になってからは尺を持て余している印象でした。
ある程度、1期と2期でやりたいことはやり尽くしたんじゃないかって気がします。はっきり言って、「アリシゼーション」シリーズは何の目的でこんなことをしているのか理解に苦しみます。ほら、それまでは一応、茅場というSAOの元凶とも言える最大かつ最終的なボスキャラがいたので、ストーリーの目的が明確だったわけですが、今回はどちらもアドミニストレータと米軍の特殊部隊の奴らというふわっとした感じなので、視聴側もどこに最終地点があるのか掴めませんでした。
正直、もうSAOは卒業してもいいかなって感じです。なんたって宇宙空間で生身の人間であるキリトが、宇宙服も着ないでソード2本でユージオの氷のバラの蔓という異能を使って戦うSAOには、あんまり興味が持てないですし、ね。
{/netabare}